30 12月 2010
今年もあと一日で終わりという時に、こんなエントリーをあげるのもどうかとしばし考えたが。。。
先日出張中の機内で二回も見てしまった「インセプション」のエンディングについて。
日本とアメリカでの考え方の違いというのに、少しでくわしたような気がしたので、ここで私の見解を述べてみる。
ネタばれに注意頂きたいが、すでに時間が経っている映画なので、もうそれほど問題にはならないだろうか。
私の結論の根拠は2回(英語と日本語吹き替え)の視聴と、日本語・英語で調べられたいくつかのウェブサイトのフォーラム、そして出演者の一人がコメントした内容に基づくものである。もちろん、この映画はわざとどちらか分からないようにしてあるので、どちらで考えるのも自由である。
あくまで、個人的にはこちらのほうが「理屈にかなっている」、と思った。ということだけである。
結論から言うと、私の見解はこの映画の終わりは「そのまま」の意味である。つまり世間で言われているような「夢オチ」ではないと思う。
そして、何より、ポイントは「夢」か「現実か」を見極めるということではなくて、主人公であるコブが取った行動が重要ということだ。
24 12月 2010
メリークリスマス!!
子供が多い我が家では毎年クリスマスイブは大変。ファミリーディナーの後で、妻のタエーシャ(あだ名です)が、クリスマスツリーにプレゼントを準備する。。。(子供たちにはまだ内緒)
妻の真心には頭が下がります。(まだまだ「ゲゲゲの女房」の前半ですが、いつか、楽をさせてあげたい!)
と、仕事をしに机に戻ると何と、私にまでプレゼントが。。。嬉しいです。
特に明日は朝からみんなでお出かけなので、5時起き。我が家は筆者以外、みんなとても寝るのが早く、9時には消灯と相成ります。
私はと言うと、オフィスにちょっとした忘れ物を取りに出かけたついでに、度々私の著作に登場するヤス君に電話をした。そう言えば今日はクリスマスイブだ、彼は楽しいイブを過ごしているだろうか。。。(結果についてはここでは触れないでおく)
いつもタイムリーな情報を提供してくれる彼から、教えてもらったのが下記のブログにあがっている「電子出版の未来図」の書評。
ん??名前がちょっと違うような!?
しかしながら、自著のレビューを拝見するという、生涯で初めての体験はとても素晴らしい体験に終わりました。誠に有り難い言葉のオンパレードで感謝の一言に尽きます。
下記に引用させて頂きます。
■劣化のいちじるしいマスメディアの凋落の引き金を退くのは、やはりウェブである。最近出た『電子出版の未来図』(PHP新書、立入勝義著)を一気に読了した。電子出版やウェブ関係の本を何冊か読んだが、本書がもっとも的を射ている。最近の世界の動向、とりわけITの本家アメリカでの動きを紹介しているので、大変参考になった。
(中略)
■数多ある電子書籍関係の図書のなかで『電子出版の未来図』はもっともおすすめ出来る本です。新書が洪水のように出て、なかには中身の薄い雑なものも多いが、それも電子出版の普及で解決されるだろう。
嬉しくて涙が出るようなお言葉。
しかも、恥ずかしながら存じあげなかったが、どうやらこのブログの主である香取俊介氏は著名な脚本家の先生らしい。ウィキを拝見すると。。。確かに素晴らしい経歴の持ち主です。(「山河燃ゆ」とか、聞いたことある作品のオンパレード!)
私のような駆け出しにはもったいない言葉ばかりで、恐縮するばかり。将来は映画やテレビの脚本も手がけたいと思っている筆者にとっては、まさに感極まれりという感じです。ありがとうございます!
最後に香取氏はこのような言葉で締めくくっている。
■村上龍が先日のテレビ東京の電子書籍についての特集番組で、「作家は編集者が育てるといわれるが、ぼくは別に編集者に育てられた覚えはない」と語っていた。村上氏は自ら電子出版会社を設立し、独自の配信をはじめた。ウェブでは音楽や映像も加味した、まったく新しい形の「出版」が可能であり、その利点を取り入れているようだ。チャレンジ精神を高く評価したい。「既得権益」にしがみつく「ロートル」は脇において、「これからの時代」を生きる若い人は、チャレンジ精神を発揮して、新しい表現の形、表現の場をつくるよう努力をして欲しい、と読了後、あらためて思ったことだった。
その通り、時代を切り開くのはいつも若い世代、勇気をもって恐れずどんどん前進して頂きたいと思います。
改めて、メリークリスマス。。。
寒い冬休みのお供にどうぞ
16 12月 2010
当意力ブログも応募していた、ライブドア主催の「日本ブログメディア新人賞」のノミネートブログが12月16日発表された。
残念ながら、意力はノミネートされなかったが、ノミネートされた9作品はいずれも力作揃い。
ちなみに、ノミネートブログのタイトルとリンクをこちらでも紹介させて頂く。
*は筆者コメント
エントリーNo.79 沖縄の正しい迷い方
でぃーおきなわ
*ローカルネタはソーシャルメディアの鉄則ですね。
エントリーNo.120 愚直のシンボル
シルベスター・スタローンのメモラビリアブログ
*パッションにこだわるのもブログの鉄則。追随を許しません。
エントリーNo.198 ”未使用な人生”かわら版
東京ふつうの人新聞
*ふつうっぽさを売りにするのは一見難しいですが、よくできています。レイアウトも秀逸。
エントリーNo.738 ”蹴球速報”
サッカーミックスジュース
*パッションを感じますね。若い人からの共感を特に得られそうです。
エントリーNo.893 街角の文化遺産
みちくさ学会
*視点がユニークですね!写真ブログとしてもすばらしい。意力推薦!
エントリーNo.938 ウェブ製作のバイブル
ホームページを作る人のネタ帳
*ウェブ制作者向けのブログはアクセス数を稼げますから、恐らくすごいヒットがあるんでしょうね。
エントリーNo.1256 地域ブログメディアの急先鋒
上越タウンジャーナル
*こちらもローカルネタ。もはや社会貢献の域に達していますね。個人でやってたら、ホントにすごい。
エントリーNo.30(他薦)KING OF APP
AppBank
*流行りネタなのがいいですね。カテゴリ分けに、訪問者に対する配慮が感じられます。
エントリーNo.311(他薦)”この世で一番腹立つあるある”(*辞退されたようです)
地獄のミサワ
最後に受賞をするのはどのブログか、これからの行方が楽しみだ。
私はソーシャルメディアの「肝」の部分、つまりソーシャルメディアを支えていく主流はブログであると思っている。
それは、フェイスブックやツイッター、あるいはYouTubeと異なり、もっとも自由度が高く、かつパーソナルブランディングに適しているからだ。ブログをハブとして、情報発信を行いながら独自の視点とスタイルでブランディングを確立していくのが今後も主流になっていくのではないかと思う。(出版ももちろん、ブログから発展する部分だが、出版には編集者という見えない立場が介在するのに対して、ブログは原則全て書き下ろしである。その拙さに、味がある。というコメントをしてくれた友人がいた。)
意力は ガチンコでソーシャルメディアに取り組む方々を本気で応援します!
9 12月 2010
今更ながらかも知れないが、「夢をかなえるゾウ」をつい最近読了した。DVDを見た時から気になっていたのだが。
読んでみると面白い。私よりも年下の作家さんがこんな作品を世に送り出して、ベストセラーになった。非常に励まされる話である。
近い将来、今書きためているものを集めて自己啓発本にも挑戦してみたい。うぃる爺になるのかなぁ(笑)
私自身が大阪人なので、余計に関西弁がしっくりくるという部分がある。しかし、この関西弁というのは何とも不思議な影響力があるような気がする、きっとこれは関西人以外の人にも同じなのだろう。
ということで今日のガネーシャ(タエーシャではない 笑)の言葉
「みんな知ってんねん。やりたいことやって後悔せんような人生送ったほうが幸せになれるてな。でもやらへんねん。何でや?それは、今の自分と同じこと考えてるからや。収入。世間体。不安。同じやで。人をしばってる鎖なんてみんな同じなんや」
そしてガネーシャは言った。「今まで無理やったら、これからも無理や。変えるならそれは『今』や。『今』何か一歩踏み出さんと。自分それ、やらんまましんでくで」
まさに意力の重要性である。今を変えるのに必要なのは、考えることではなく、行動することだ。
「ここがロドスだ、ここで飛べ」という言葉もある。じゃ、飛んでみよう!
26 11月 2010
今日長かった東京出張より戻りました。今回はとあるプロジェクトにかかりっきりだったため、普段のように多くの方に会うことができないばかりか連絡すらしづらかったような状況で、申し訳なかった。なにせほとんど毎日朝から2時、3時までオフィスにこもりっきりというような毎日でした。
しかし、おかげでいくつか大きな話をまとめることができました。その最初のニュースが表記の件。
先日PHP新書より意力ブログ初の著作「電子出版の未来図」が来月の16日に全国有名書店で一斉発売されるということを報じたばかりですが、フェイスブックを題材にした映画「ソーシャル・ネットワーク」が封切りになる1月中旬あたりに二冊目の著作「ソーシャルメディア革命(仮称)」が今度は全国4000書店との直接取引で有名なディスカヴァー・トゥエンティワンより出版される運びとなりました。
東京滞在中には同社を訪れ、干場社長さんはじめ、スタッフのかたにご挨拶させて頂きました。熱気に満ちて洗練されたオフィス、情熱的な女社長さん、誠意溢れる営業姿勢が感じられる営業担当のみなさん、どれをとっても印象抜群で私のような駆け出しの本を出して頂くということをとても光栄に感じました。このソーシャルメディア革命は書き下ろし作品で、北米のソーシャルメディア事情をレポートする内容となっています。北米在住の筆者ならではの視点と体験談をお伝えいたしますので、ぜひともご期待ください!
また、これ以外にもソーシャルメディア関連のプロジェクトを複数オファー頂き、内二社でソーシャルメディア担当として活動することになりそうです。正式な契約書を交わす直前なのですが、世界的に有名な某ゲーム周辺機器メーカー(ブログ読んでればどの会社かすぐに分かりそうですが 苦笑)の日本向けソーシャルマーケティング担当をさせて頂くことになりそうです。周辺機器メーカーやゲーム関連の事業での経験が活かされる最高の機会だと感じています。某大手メディアとのCESでの取材依頼も入ったりして、日本でのソーシャルメディアの活気が高まっているのを感じます。「電子出版元年」だった2010年に続き、来年は「ソーシャルメディア元年」になりそうですね。日本での盛り上がりに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
今後とも意力ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
20 11月 2010
今回は一大プロジェクトで日本に二週間滞在している途中で、朝から夜までこれでかかりっきりになっている。
本当に当然のことなのだが、実際に来てみて思うのは、やはりしっかり面談しながらお互いに時間と場所を拘束しあいながら進めるのが一番効率がいいということだ。日本と海外とのやりとりの中でプロジェクトがとかく遅れがちになる理由というのは、これがなかなかできないからだろう。だから、 もしもあなたが海外進出や海外関連のプロジェクトでつまづいているならば、多少コストがかかっても、やはりしっかりとどこかで会って商談することをオススメする。必ず元が取れる、か、やめたほうがいいということが早々にわかるという収穫があるはずだ。ほったらかしにするのはやはりよくない。
さて、今回は昨晩とても奇妙な出来事があったというお話。恐らく私の36年の人生でも、「びっくりトップ10」に入るであろうくらいのおかしな出来事だ。
深夜、某オフィスの会議室で3人で食事をしていた。クライアントのAさんと、彼のところで働いているスタッフのNさん。そのスタッフは以前LAにいた人物で、私のもとで働いていたスタッフSさんの友人ということで紹介がつながり、クライアントの会社でお世話になっているという次第。
夜更けに男三人で吉野家の牛丼を食べながら話をしていた。横ではたまたまテレビが流れていた。何チャンネルなのかも知らない。
某番組で、ジェットコースターを取り上げていたので、自然と私とNさんの間で話がアメリカ有数の絶叫マシーンを多数抱えることでおなじみの、シックスフラッグ(マジックマウンテン)などの話になり、ちょっとした展開でNさんとSさんの共通の友人であるとある女性の話になった。Aさんはその人をよく知らなかったのだが、この女性は日本でもちょっと名の売れた人物だった。私はその人の名前を知っていたのだが、横槍を入れないようにテレビに視線を注いでいた。
そんな会話のやりとりの間に、この女性の名前がちらっと目の前のテレビに映ったような気がしてびっくりした。ん??
そしたらである、なんとその次の番組のメインで彼女が登場したのだ。。。
これにはなんとも驚いた、というかむしろ気味が悪かった。偶然にも程がある。しかも、私は日本にいてもテレビなんかめったにみないし、その女性の顔も見たことなかった。
実はこの夜、もう一つの奇妙な出来事が起こった。
先日ラスベガスのブログワールドに出張に行った際に、食事で移動をしようと思ってどこかのホテルを出たタイミングで、ふとどこかで見かけたことのある男性が女性と仲よさそうに手をつないで歩いてホテルに入っていくのを見かけた。この男性はM君といい、私の一つ違いの弟の小学生時代からの親友である。もう30年近い知り合いだ。
もちろん彼は郷里の大阪に住んでおり、私も15年以上会ったことがない。私はよく人にこんな形で出くわすので、先方をじっと見て、思わず声をかけそうになったが、さすがにそれはないだろうと思って声をかけそこなった。一瞬視線があったような気がした。(思えば、日本語で声かければよかった。少なくとも外人だったら反応しないだろうから)
で、そのことを思い出して、Mixiでメッセージを送ってみた。ちょうど、ちょっとした吉報があったのでそれを伝えようとしたついでだった。さすがにそれはないだろうと思ってたが、話のネタに書いた程度だったので朝になったら送ったことも忘れてしまってた。そして、先ほどPCを立ち上げたらMixiにメッセージが入っていた。それを見たら。。。なんと、彼は新婚旅行でラスベガスに来ていた!? こ、怖い。 (弟に電話したら、ちゃんと結婚式に参加しててベガスに来るのを知ってたという。連絡くらいくれたらいいのに!)
実はこんな「奇妙な出来事」は私にはしょっちゅう起こる。そう、私は見た目と違って結構スピリチュアルな人間なのである。
例えば、
出張中に、タクシーを捕まえ損ない六本木ヒルズの前をたまたま歩いてたら、ばったりそこから出てきた大学時代のルームメイトに出くわしたことがある。実に3年ぶりの再会。しかも前に会ったとき彼はリーマン・ブラザーズにいて、ショック後別の会社に転職したらそこがまたリーマンを買収した野村證券とオフィスをスワップしたので、出会う数ヶ月前にまた古巣に戻り、たまたまランチしようと思ってビルを出てきたのだという。(その頃の私は日本に出張しても2,3日しか滞在しないことのほうが多かった)
こないだ日本に戻った時は、電車の中で立ってたら、ちょうど目の前にアメリカで一緒に取引をしたことのある男性が家族を連れて、私の目の前に立ったし、SFでも、5年ぶりの知人がたまたまBARTという電車に乗り込んできて、私のとなりの席に座った。しかも彼はSFからコロラドに引っ越してきて、彼も出張を終えて空港に戻るところだったという。
前にも書いたかも知れないが、こんな出会いの中でも一番の「びっくり」はこの10年以上変わっていない。(正直今回はかなりその地位を脅かされそうになったが)
それは、昔エチオピアのアジスアベバ大学に一学期だけいて「アフリカの地理」という授業を聴講していた時の教授が、翌々年私の母校のUCLAに同じ授業の講師として着任して、彼がキャンパスを訪れた初日にカフェテリアでばったり出会ったことだ。 しかし、ぶっちゃけ今回のテレビ事件もそれに匹敵するくらいのびっくりだ。
偶然なのか必然なのか。。。それとも何かの意思によるものなのか。その判断は各自に委ねたいと思う。
多かれ少なかれ誰のもとにも起こってることなんだろうが、それからどういうサインを感じ取るかは本人次第で、それによって、同じようなことが起こる率が増えるような気が、なんとなくしている。。。
「あなたは神を信じますか?」とか言いたくなる。まさに事実は小説より奇なり、だ。
なので、私は「縁」というものをできるだけ大事にするようにしている。
PS:このブログエントリー上げてたら、M君からまたメッセージ届いてた(笑)
11 11月 2010
今朝車を運転中にふとiPhoneをみたら、「1がいっぱい並んでる!!」と思わずスクリーンショットを取ってしまいました。(幸い信号待ち中でした)
でも考えたら、来年のこの時間は1が10個並ぶわけですね、すごいですねー。いや、何となく。
記念エントリーでした(笑)
9 11月 2010
11月9日は我が家の守り神、たえちゃんの誕生日でした。
前にもブログでご紹介した「夢を叶えるゾウ」に出てくるインドの象の神様 ガネーシャ にかけて、タエーシャ と呼ばれているというのはここだけの話。我が家ではイベントの日(特にこの日)にはカードやプレゼント、ディナーなどを準備します。少しのずれも許されません、そう、まるでお供え物のようです。
いつもわけのわからないことばかり言ったり書いたりしている旦那やにぎやかすぎて仕方のない4人の娘たちを、しっかりコントロールして、無病息災に導く頼りになる守り神です。特に最近はまるで「ゲゲゲの女房」ばりの苦労があるようで、何とも頭が下がる思いですが。とにかく今年も無事に家族で揃って誕生日をお祝いできてよかったね。(来年はもっと盛大にやれるように頑張ります。。。)
(ちなみにタエーシャというのはロシア語みたいな名前に聞こえてしまいますが、彼女の出身地である秋田県はロシアとゆかりがあるという話があります。なんでも秋田犬とシベリアンハスキーは遺伝子が似てるとか!? まぁそんなことどうでもいいですがロシア人ばりに色白な奥さんもカリフォルニアの日差しには苦労してるようです 笑)
8 11月 2010
(前回に引き続き、画期的な音楽運動であるPlaying For Change(P4C)の創設者でありメインプロデューサーのマーク・ジョンソンのインタビューをお届けする P4Cの曲は日本で大和証券グループがTVCMとしても流している)
<P4Cのビジョン>
W: アーティストを一つにするP4C。マークさんが抱いているビジョンはどういうものなのでしょうか?
M: この星の未来をよりよいものにしていくということ、それに尽きますね。この星に住むみんなの意識のレベルを高めることが私たちの夢です。それにより、私たちがお互いを、今まで以上に同情と理解を通じて接し合うことができるようになります。より世界的な、人類愛という視点で。アメリカン人として、というよりは一人の人間として、というように。こうして私たちを取り巻く多くの悲惨な状況は回避されるでしょう。
W: 現状についての危惧を抱いておられるということですね?
M: いえ、それは危惧というものではありません。現実なんです。ですから、全体という視点を通じて、私たちはこの世界をより良いものに変えていくことができるでしょう。
W: 世界には戦争とか衝突とかが尽きる日がありませんね。
M: とんでもない理由により、貴重な生命たちが毎日奪われているわけですから。私たちはそういう現実に対して、人々を感動させて、お互いを大事にしあうことを教えたいのです。
W: そういえば、LAのライブでも、私の大好きな(スティービー・ワンダーの)ハイヤー・グラウンド(Higher Ground)がかかっていました。
M: いい曲でしょう(笑)
<日本での展開>
W: 日本の大和グループとの関わりについても少し聞かせて頂けませんか?
M: 大和とADK(浅通)はP4Cのいくつかの曲に対する世界中のライセンス契約をしたいと申し出てきました。大和グループのマーケティングキャンペーンにそれらを使うことで、世界を一つにする音楽の力について紹介したいと考えたのです。
このため、私たちはつい最近東京を訪れて、ミュージシャンたちの演奏を録音して、ビデオに収録してきました。そして、何人かの日本のアーティストたちをこれから世界に向けて配信する新しい曲に追加してきたのです。このP4Cの運動を、日本のみなさんに対して提供するすばらしいコラボレーションのスタートです。
この活動をする際には、まずそれぞれの地域の特性というものを理解して、私たち自身がうまくローカライズしなければなりません。ですから、日本に行った時も、現地の人々とたくさん時間を過ごして、彼らについて学ぶようにしました。そうして始めて、彼らを世界中のミュージシャンたちとつなげることができるからです。そして、今回の大和とP4Cのコラボが、まさにそれを実現してくれました。
W: 何とも素晴らしいですね!
大和やADKはP4Cのどういう部分に一番共鳴して、マークさんにコンタクトしてきたと思いますか?
M: 恐らくですが、P4Cがもたらすみんなで一緒に「この世界を共有する」というコンセプトを体感してもらえた、ということじゃないでしょうか。
「スタンド・バイ・ミー」のビデオを見て頂くと分かることですが、このビデオから得られるイメージは、世界のいろんな国々の人々のもつ「ポジティブ」な部分です。「ネガティブ」な世界では決してありません。ポジティブな部分を高めることに細心の注意を払っていますから、そういう気持ちが伝わったんじゃないでしょうか。
W: なるほど。彼らはどのようにしてアプローチしてきたんですか?電子メールですか?
M: そうです。メールでしたね(笑)世界はネットでつながっています。
そして、私たちはもう日本のスタッフたちと家族のように仲良くなっています。私は現地にいる間に、すっかり日本の文化やミュージシャンたちの虜になってしまいましたね。大和の使命はまさに私たちのような草の根運動を日本に招いて、このようなコラボを実現させることであり、それは彼らにとっても夢だったようです。
<日本のツアー>
W: 日本のツアーはいつ頃スタートする予定ですか?
M: まだ詳しくはお伝えできないんですが、年明けには具体的なプランがご紹介できると思います。ツアーは春頃になると思います。プロモーションや進行など全て日本のパートナーに任せています。
W: 日本の春は美しいですよ。
<全米展開>
W: で、全米ツアーはまだしばらく続くんですね。
M: そうです。あと20都市くらいでの公演が残っています。
来年は彼らを世界ツアーに送り出す予定です、アジアやヨーロッパ、そして南米。また来春には2枚目のアルバムを世界に向けてリリースします。アメリカではスターバックスでも手に入ります。
W: スターバックスですか、ビッグネームですね!どういうきっかけが?
M: 先程お話したノーマン・リアーさんの紹介によるものです。彼がスターバックスのオーナーであるハワード・シュルツ氏に私たちのビデオを送ってくれ、以後シュルツ氏はP4Cの熱心なサポーターでいてくれています。リアーさんは私たちにとって、本当に天使(*訳者注:原語はchampion)のような存在です。彼に対する感謝は言葉では到底いい表すことができません。
W: つまり、偶然の産物ではないということですね
M: そうですね、まったく自然に起こったことです。恐らく「共鳴」したんでしょう。
<慈善活動について>
W: ところで、P4Cはチャリティ活動をされているとか。
M: その通りです。世界的な運動を起こそうとすれば、常に社会に還元することを考えなければなりません。
そこで、私たちはP4C財団を創設し、これまでに7校の音楽学校を設立しました。これはほんの始まりに過ぎないと考えています。私たちはこれから世界中に何百もの学校を立てていきたいと願っています。例えば、日本の子供たちとアメリカの子供たちがそこで音楽を一緒に演奏したり、物語をシェアしたり、そうすることによって、お互いの文化や人種などといった偏見や固定観念というものを幼少時期に取り除いていくことができると考えています。私たちはこうして、世界の未来を担う若者たちに希望と世界を一つにするというビジョンを与えていきたいのです。
W: そうですか。では、それは今後もどんどん拡大していくということですね!
M: もちろんです。P4Cのチャリティプロジェクトに終わりはありません。
<日本へのメッセージ>
W: 日本のファンたちに何かメッセージを頂けませんか?
M: ええ、もちろんです。そうですね、日本のみなさんにはP4Cを通じて、日本の文化と世界をつなぐ、とてつもない「コネクション」(つながり)の力を見出してもらえると信じていますね。日本のアーティストやクルーのみなさんは、私たちとの完全なハーモニーを実現しています。
W: ところで、もしかして日本には今回は初めてですか?
M: そうです。初めての訪問でした。
W: 日本はどうでしたか?
M: 素晴らしいの一言に尽きますね。信じられないくらいにみなさん親切だし、そして勤勉です。とても貴重な体験ができたことを感謝しています。実は私は日本の伝統音楽も大好きなんです、特に和太鼓が。世界でもっとも好きな楽器の一つです。
W: 鼓道(こどう)はアメリカでもツアーをしたりして有名ですよね。
M: そうですね。そして、これはほんの始まりに過ぎません。これから私たちはずっと一緒に活動できるんですから!
W: 来年からの日本での活動が本当に楽しみですね。今日はどうもありがとうございました!
M: どういたしまして。日本のみなさんにお目にかかるのを楽しみにしています。「アリガトウ!」
(インタビュー 終)
果たして日本から参加する大物ミュージシャンとは誰なのか、全ての真相が明らかになる日は近づいている。Stay Tuned!!
意力は世界を一つにするプロジェクトを応援します!
あのBONO(U2)も登場する感動的ビデオクリップ”War/No More Trouble”
プロデューサーのマーク・ジョンソンがP4Cの魅力を語る!
<関連エントリー>
プレイング・フォー・チェンジ (Playing for Change) のプロデューサー マーク ジョンソンを直撃インタビュー2
プレイング・フォー・チェンジ (Playing for Change) のプロデューサー マーク ジョンソンを直撃インタビュー
7 11月 2010
前回に引き続き、今度は2回にわけてインタビューの内容をお届けする。
グラミー受賞者のマーク・ジョンソンはTEDGlobal2009のスピーカーでもある。友人では神田ロムさんがTEDxTOKYO2010に出ているが、考えたらTEDスピーカーをインタビューするのは初めてだった。世界を変えるビジョンを唱えるTEDの輪が世界中に広がっているのも感じる。
(インタビュー M:マーク・ジョンソン W:筆者)
W: 自己紹介をお願いします。
M: はい。マーク・ジョンソンです。Playing for Change(P4C)というプロジェクトのプロデューサーです。
W: P4Cを始めた時期といきさつをお聞かせ願えますか?
M: P4Cのきっかけとなる出来事が起こったのは、今から10年以上前の1998年のことです。当時私はニューヨークのマンハッタンで音楽の録音をしていました。その時地下鉄の駅で白塗りの二人の僧侶(モンク)がパフォーマンスをしているのを目撃したんです。周りを見渡したら、みんな彼らに釘付けになっていて誰も電車に乗ろうとしなかったんです。普段ならお互いにぶつかりそうなくらいの勢いで往来する彼らなんですが、音楽が彼らを一つにしたんです。
それから電車に乗って仕事に向かいました。その時に気づいたんです。これまでに出会った最高の音楽はスタジオの中じゃなくて、スタジオに向かう途中のものだったということに。それから私はスタジオを人々に届けるために、世界中を旅しました。音楽の力で人々を一つにするために。こうしてP4Cは生まれ、スタンド・バイ・ミー(Stand By Me) やワン・ラブ (One Love) といった名曲が創りだされました。
<名前の由来>
W: スタンド・バイ・ミーの音楽ビデオクリップはものすごい数の視聴があるということで知られています(最高で4600万ビュー)
ところでP4Cという名前の由来は何だったんですか?
M: タイトルはストリートミュージシャンたちの音楽を録音している時に思いつきました。というのも、彼らは「小銭(change)」のために演奏しているわけでもあり、世界を変える(change)ために演奏しているわけでもあるからです。それがつまり私たちがしていることだということです。こうしてP4Cという名前が定着するようになりました
<偉大なるフォロワー>
W: 一つのムーブメント(運動)が巻き起こるためには、最初のフォロワーが必要になります。P4Cにおける最初のフォロワーたちというのはどういう方々でしたか?
M: はい。最初に我々の運動を支援してくれたのは、私たちのパートナーでもあるノーマン・リアー(Norman Lear)氏でした。彼は88歳で、米国史上最も偉大な人物の一人です。彼が私たちの「スタンド・バイ・ミー」のビデオをあるアメリカでも最も有名なジャーナリストのもとにもっていってくれたんです。彼の名前はビル・モイヤーズ(Bill Moyers)といいます。彼はPBSで自分の冠番組である「ビル・モイヤーズ・ジャーナル “Bill Moyers’ Journal”」をホストしていましたが、この番組はアメリカで長年に渡って、最も賞賛されたテレビプログラムの一つです。
ビル・モイヤーズは「スタンド・バイ・ミー」のビデオを見て、私を彼の番組に招待しました。そこで私は音楽の力で人々を感動させ、世界をより良い場所にするということについて語りました。オバマ大統領が当選する前のことです。彼はアメリカに住む全ての人々がこのビデオを見て、誰に投票しようとも世界の未来を今創っているという事実に感動してもらいたいと訴えました。
ショーの放映が終わった後で、彼とリアーは我々のビデオを彼らのウェブサイトに掲載しました。その時まさに私たちの人生が一変したのです。そのビデオを見た人々はウェブサイトからそれをコピーして、家族や友達にYouTubeやその他のソーシャルメディアサイト経由でバイラルに伝え始めました。
あっという間にビデオの視聴回数は数百から数千に、そして数百万回にまで数週間で到達しました。それが「世界を変えるために演奏する(P4C)」という運動となり、音楽の力を通じて(世界中の)ミュージシャンたちを一つにする運動となったのです。
W: 素晴らしいですね。それが起こったのはいつ頃のことですか?
M: ちょうど今から約2年前くらい、ちょうど2008年11月のことでした。その頃から、私たちP4Cのような草の根組織をソーシャルメディアが後押ししてくれるという現実を目の当たりにするようになったのです。
W: では、ちょうど10年の間草の根運動を続けられてきたということになりますね。
M: はい。世界中のミュージシャンのもとを回って、音楽をプロデュースするということを続けました。録音して録画して、ということの繰り返しです。有名なミュージシャンの方たちも参加してくれるようになりました。
<ソーシャルメディアのパワー>
W: ソーシャルメディアの力についての印象はどうでしたか?
M: 実に素晴らしいですね。実際私たちはそれに対応する準備がほとんどできていなかったと言っても過言ではありません。あれほど多くの人たちが私たちのビデオを見てくれるなんてのは予想外でしたし、何かを売り込もうにもモノがありませんでした。しかし、それが一つの新しい社会運動の始まりになったことは間違いありません。なにせそれまでは1日に10通くらいしか来ていなかったメールが毎日何千通も届くようになったんですから、そういう状態は何ヶ月も続きましたね。
立ち上げていたウェブサイトにも多くのアクセスが集まるようになりました。先月は190カ国を超える国からのアクセスがありました。ひとえにソーシャルメディアの力のおかげですね。ここまでの私たちの成功はソーシャルメディアに拠るところが本当に大きかったと思います。
W: しかし、それは予期せぬ結果だったということですよね?
M: はい。まった予期していなかったことです。しかし、まさに最高のタイミングでした。
W: ソーシャルマーケティングの大家であるブライアン・ソリスの言葉を借りると、バイラルマーケティングを狙ってしかけるなんてことは不可能なのだということになっています。つまり、P4Cのコンテンツがそれだけのポテンシャルを秘めていたから必然を招いたということです。
M: そうですね。ソーシャルメディアにおける私たちの運動の意義というものについてお話しますと、音楽レーベルやプロダクションなどの大企業に成功か失敗かのカギを握らせるのではなくて、直接人々に決めさせればいい、ということです。私たちはそれが一番正しいことだと実感しています。
W: 190カ国というのは本当にすごいですね!私が考えるに、P4Cの成功の影には二つの重要な要素があると思います。一つは世界をつなぐインターネットの力、そしてもう一つは音楽が言語を超える力をもっているということです。
M: まさにその通りです。その二つが私たちを成功へと導いた最大の要素だと思います。インターネットの力により、これまでアクセスするのが不可能だった物事や組織に対して人々はアクセスすることができるようになりました。
そして、音楽は全ての言語を超越するだけでなく、文化や宗教、政治に経済といった様々な「違い」を超えさせてくれます。それが一人の人間の心からもう一人の人間の心につながる最高の方法です。ネットを通じて流布したものはデジタルであり、バイラルに広がりましたが、結局は「人間」同士がつながったということです。ビデオを見た一人一人が抱いた感情的な反応というものが連鎖した、そういうことだと思います。ソーシャルメディアには、人間性というものが欠かせません。
<超有名ビデオが誕生した背景>
W: ところで、「スタンド・バイ・ミー」を最初の曲に選んだ理由というのは?
M: その理由というのは、ある日サンタモニカのサードストリート・プロムナードを歩いていた時にロジャー・リドリーの歌声を聞いたことによります。何という素晴らしい演奏かと思いましたし、それを世界にもっていけたらと考えるだけでワクワクしましたね。彼の声にはソウルが満ち溢れているのを感じました。
だから、音楽を通じて世界をつなぐというこのプロジェクトの最初の曲は彼の演奏をおいてないと思いました。
W: まさに、最高の選曲だったわけですね。
M: そうですね、最高の曲、最高の歌手、そして最適なエネルギーがそこにあったと言えるでしょう。
<USツアー>
W: 現在行われているUSツアーについてお聞かせ願えませんか?
M: もちろんです。P4Cの次の展開はビデオの中に出てきた世界中のミュージシャンたちを、一箇所にまとめて一緒に演奏させることでした。
例えば「スタンド・バイ・ミー」にはグランパ(ニューオーリンズ)、クレアレンス(アムステルダム、オランダ)なんかが演奏しています。私たちの夢は、彼らを一つにして、ステージの上でP4Cを具現化させた姿を人々に見せることでした。彼らが「音楽を通じて世界を一つにする」というビジョンを体感できるように。このようにしてP4Cバンドが誕生しました。
現在行われている全米ツアーは第二回目です。
今回は前にもまして、強力なチーム編成になりました。バンドメンバーの目的は世界をつなげること、まさに人々に感銘を与えるためにつくられたバンドです。そういうバンドが演奏する音楽はまさにパワフルな影響力をもつアートそのものです。
W: アリゾナ州でのイベントは特に大盛況だったとお伺いしました。
M: ええ。ミュージカル・インストルメント・ミュージアムで行われたんです。1000人以上の聴衆が集まりました。最近ではP4Cは世界中のいろんなところから、様々な支援を受けるようになってきています。何故かというと、それはきっとP4Cが人々を感動でつなげる、「糸」のような存在になることを目指しているからだと理解されつつあるからだと思います。
(次回へ続く)
Stand by Me