6 5月 2010
年表型SNSヒスティを共同運営している高橋誠さんのつぶやきから表題の記事を発見した。
掲載元は現代ビジネスのこちらのコラム
202X年、めっきり数が減った本屋は古き活字文化を愛する一部好事家(こうずか)の集う場所となっていた。普通の人は本が読みたければ、電子ブックリーダー(電子書籍を読むための端末)で目当ての著者やテーマを検索し、購入ボタンを押すだけだ。一冊わずか60秒ほどで、家にいながら世界中の読みたい「本」が手に入る。わざわざ本屋に行く必要もない。
ブックリーダーに表示される「本」には、紙の手触りもなければ、インクの匂いもしないが、子どもたちにはとくに違和感はない。小学校入学と同時に電子教科書に親しんで育った彼らのなかには、紙の本を手にしたことのない者さえ珍しくなくなっている・・・。
という冒頭で始まるこの読み物はなかなか面白い、というのも筆者が先日入稿を終えた「電子ブック開国論」の中で中心的に語っている内容に非常に近いからだ。
本来時代の先をいくはずの週刊誌にしては、いまさら感が少しあるものの、黒船騒動を大きくしてくれるのはもっともっと電子出版を本格的なものにするのに必要なことである。筆者の印象ではまだまだ本質的な部分は議論どころかアジェンダにも上がっていないと思う。やれ電子ブックリーダーが、とか、返品が、いや取次が、などというのは本当に表面的なトピックであり、日本が考えるべき「黒船」対抗策はまったく違うところにある。(詳しくは6月にまず電子版が公開される予定の拙著をご覧頂きたい)
先日「電子書籍の衝撃」を記した佐々木俊尚氏の弁が引用されている
「15世紀にグーテンベルクが印刷技術を発明し、紙の本が広がったとき、こんなものは濡れたら破れてしまうと、わざわざ羊皮紙に書き写させた修道院があったそうです。
いま日本の出版業界で、電子書籍は普及せず、紙の本が残ると思っている人は、その当時、どんな文化的変化があったかを知るべきです。そして、いかに大きな変化があっても、書物という文化はちゃんと続いた。そう考えると、紙の本はなくなる可能性があるし、なくなったからといって、電子書籍が新たな本の文化になれば、さほどの問題ではないでしょう」
正論である。今回電子出版が起こす「革命」は映像や音楽で先行したデジタル化の中でも世の中に最も大きな変化をもたらす可能性があるものだ。それは一重に「紙」媒体が人間の生活に密着してきたものであり、メディアや報道が基本は紙からスタートしたということにもよる。「ペンは剣よりも強し」、この言葉をこれから始まる電子出版→ソーシャルメディアへの流れの中で人々は改めて実感することだろう。もちろんそれぞれの社会でステータス・クオを望む「既得権益者」あるいは政府がどこまで寛容になるかによって、これからの展開は変わってくる。ある意味これは、言論というものを中心にした一昔前の学生闘争みたいな闘争にもなりかねない、それくらい大きなインパクトをもっていると筆者は考えている。だから佐々木氏や池田信夫氏のように声高にその意義を説く者が後を絶たないのだ。日本はまさに「革命前夜」だ。このトーンが大げさかそうでないかは、今後の展開次第だろう。(疑問に思う向きには、宗教改革と活版印刷の関連性を想起頂ければいいのかも知れない)
以下、参考になるような部分だけを抜き出してコメントしてみる。
電子書籍は地球に優しい?!
当然である。特にキンドルのような専用端末は省電力設計で、紙という資源も使わないし、なにより新聞や雑誌で大量にできる「ゴミの山」が全くなくなる。アメリカで中高年のインテリ層を中心にキンドルが流行った最初の理由は「エコ」だったからだ。値段が問題だったのではない。(ポリシーは別として)環境問題に敏感なアメリカではこういう人たちがトレンドセッターになっていくことはよくある。
「私の本をキンドルで読んでいる人の年齢を調べたら、高齢者が多くて驚きました。高齢者にとって、軽くて、文字を大きくしたりできることは電子書籍の最大のメリットでしょう」(アメリカ人作家リチャード・ラング氏)
その通り。口が酸っぱくなるくらいアチコチで話している内容だが、電子出版の魅力は「紙出版ではできなかったことが可能になる」ことにつきる。いつまでも既存の出版の延長線上で電子出版を捉えるしかできないような業界関係者はどんどんおいてけぼりになるだろう。あと、日本独特のガラパゴス化にも要注意だ。良し悪しの問題ではないと前置きするが、携帯でマンガを読むという日本の電子出版で主流を占めているような読書モデルは、現時点で世界の電子出版の標準とは全く程遠い。もちろんどちらに進むかはまだ分からない、これは全く新しい世界なのだから。
アメリカでの取材により、日本の出版業界がいずれ直面するであろう課題が何か、ぼんやりと見えてきた。同時に、日本の出版業界には、電子書籍に対して浮き足だった議論が少なくないという気もした。
ていうか、遅すぎませんか!? 出版業界でも早い人は今この仮題に直面している、が、電子出版の先駆者は今日本の出版業界の人たちが全く思いつきもしないようなレベルでの抗争を繰り広げているわけで、恐らく日本の出版業界の人で現状分析と電子出版の可能性について正確な知識を有している人間というのは片手で数えられる以下かも知れない。(これは大手出版社の関係者や新聞社の記者などとも話してきた筆者なりの所感であるから間違っているかも知れない、というかむしろ間違っていて欲しい)
「私自身は紙の本に格別の思い入れを持っています。印税率について言えば、本には初版部数というものがあり、初版部数分の印税が著者に支払われると、それはたとえ本が売れ残っても、おカネを返すことはありません。これは一種の『契約金』だと考えられます。しかし電子書籍の場合、読者が注文すると課金される仕組みですから、初版部数という概念はありません。
仮に印税率が70%だったとしても、一冊も売れなかったらゼロです。そんな状況で書き下ろし小説を出していくのはリスクが高すぎて、プロとしての仕事はできないのではないかと考えます」
もっともである。売れた分だけ印税をもらう、それでいいではないか。逆の観点からすると作家が印税を受け取るのに1年とか1年半とかかかるシステム自体が時代の流れに即していない。またもったいつけて(自分たちの事情で)どうせ大した部数も出さない「初版」などという縛りで作家をいつまでも拘束できるというなら、電子出版で間に入る電子出版社がMGを作家に対してつけてあげればいいだけのことだ。初版をケチると在庫が切れて、欲しい読者のもとにすぐに届かず溜飲が下がってしまう。電子出版ではそんな問題は全く発生しない。。。 続きを読む
5 5月 2010
ここのところ風邪をひいていたのが、なかなか治らず苦労していたが、夕べはレイカーズの見事な勝利で少し元気になったのか頭痛が気づいたら頭痛が収まっていた。
さて、結局一日経ってしまったが、米国時間5月4日に発表されたNingの新料金プランについて解説することにしよう。日本の主要なメディアはTech Crunchの日本語版以外はほとんどこのNingの発表をスルーしていたようだが、200万のSNSと4000万人という会員を集めるオープンソーシャルの雄であるNingの一大発表であったのでアメリカではもちろんそれなりに話題になっている。(ちなみにNingはもともと有料制課金を無料サービスと並行してずっとやっていたので TC の原題 “Ning Goes Premium”を「SNSホストサービス、Ning、有料モデルをスタート」と訳したのは誤解を招きそうだ。「Ningがプレミアムサービスに移行へ」みたいな見出しのほうがよかったのではないか。
特にNingのネットワーク管理者が大挙してコメントしたこちらではすごい勢いで書き込みが続いているからその反響が伺える。(10以上のNingネットワークを構築している筆者も一件コメントしてみた) FAQもアップされたようだ。
もともと日本ではNingの知名度が少なく、コミュニティも大きくないので詳細な情報がでてこないのは当然のことだと思う。ここは自称Ningの権威のDr.Wilがこのプランを解説してみる。
まず、これまでのNingのサービスは原則無料だった。これに、広告枠を自分のものにする(1.広告を全く表示させなくする、2. 広告を自分で掲載する、3.Ad Senseの収入を自分のものとする)というプレミアムサービスが月25ドル、独自ドメインの利用が月5ドル、Ning ネットワーク宣伝用のバナーの撤去が月25ドル、きっちりとしたカスタマーサポートが受けられるプレミアムサービスが月10ドル~(三段階あった)、などというオプションが与えられていたのだ。
これが新しいプランではどうなったかというと、原則下記の3つのプランに集約されることになったようだ。
Ningミニの説明 $2.95/month or $19.95/year* (save 44%)
What is Ning Mini?
Ning Mini, priced at $2.95/month, is the simplest and fastest way to set up a social network for your classroom, small nonprofit or family group. Ning Mini provides a basic set of features, accommodates networks of up to 150 members, and includes ad-free or run your own ads. For $2.95/month or $19.95/year, Ning Mini is perfect for Network Creators with smaller networks and a limited budget. View a side-by-side comparison of plans here.
こちらは最も安いプランである。今の換算レートだと年間2000円弱。クラスルームやNPO、あるいは家族といった規模の小さなネットワーク向けである。メンバーは150名までに限定されており、広告枠は自分で使えることになっているようだ。これまでは広告枠を自分のものにするプランというのは月5ドルだったわけだから、これだけでも大分ディスカウントである。私もいくつものNingのネットワークを管理している身であるから、これから一つずつどうするのかを決めていかなければならないが、基本は存続させると決めたものについてはこちらのプランを適用させることになるだろう。(ただし既に会員数が200名近くなっている電子出版SNSは上限を超えているのでこちらでは対応できなそうである)
Ningプラスの説明 $19.95/month or $199.95/year* (save 16%)
What is Ning Plus?
Ning Plus, priced at $19.95/month, provides the robust set of tools and features you need to build and grow a highly-engaged, branded social network – at an incredible value. Ning Plus includes all current Ning features except for video and music uploads and branded players. This plan also includes run your own ads, use your own domain, and remove Ning promotion links. Ning Plus is a incredible value at $19.95/month (a 40% discount) or $199/year (a 63% discount). View a side-by-side comparison of plans here.
こちらは月19.95ドルのプラン、上記のNingミニの年間費用相当を一ヶ月で払うということになる。Ningミニの機能が現行のものよりも制限されているのに対して、こちらはフルに機能を活用できるようになっている。ただし、ここにはビデオと音楽のアップロードと有名ブランドのプレイヤーが使用できない、となっている。これがどういうことかは今ひとつよく理解できていないが、動画はこれまでYouTube、Hulu、または Vimeo の動画三大ブランドから追加することが可能だったので、これらのことを指しているのだろうか。
(ちなみにNingが対応している動画のフォーマットは.mov、.mp4、.mpg、.avi、.wmv、.3gp、および .3g2 である) ミニプランと同様に独自広告を走らせることができる他、独自ドメインを使うことができるようになっている。年間200ドル(63%の割引)をどう捉えるかだが、有料制のみが存続するということで大方のネットワーク管理者が考えていただろう、最安の方法である独自ドメイン(現行は月5ドル)オプションだけを申込むということはできなくなりそうだ。例えば筆者もNPOのCharity Globeのサイトでは独自ドメインを利用しているので、これを存続させるためにはこれまでなら年間60ドルでよかったものを200ドルにしないといけなくなる。ここに対して怒りをぶつけている人も多いのかも知れない。このプランは恐らく今後の主流になっていくだろうから、Ningにとっても思案のしどころだったのだろう。またこちらのバージョンとプロではNingのプロモーションリンクが外れるようだ。
Ningプロの説明 $49.95/month or $499.95/year* (save 17%)
Ning Pro
What is Ning Pro?
Ning Pro, priced at $49.95/month, is the ideal solution for Creators building a comprehensive social experience who need additional features, integration and support. Ning Pro includes all current Ning features, as well as run your own ads, use your own domain, no Ning promotion links, additional storage and bandwidth and premium support — a 33% discount off of what this package costs under our current pricing model, and a 46% discount if you pay the annual price of $499.95. Ning Pro customers will also have the option in the near future to upgrade to get API access and HD video. View a side-by-side comparison of plans here.
この三つの中でも最上級のプランがこのNingプロである。こちらは月々49.95ドル(約5000円)だから、なかなかの金額だ。先に述べた現行の一般的な3つのオプションを全部足したら55ドルだったから、明らかにそれを意識した値段になっている。NingのCEOのレターにもあったような有名Ningサイト群を運営している人々にとっては、いくらかのディスカウントになったのかも知れないが、小規模なネットワークでビジネスでやっているのでない場合は手が届かない料金かも知れない。
現行より33%安いとなっているのは恐らく基本3オプション(55ドル)に加えて帯域のアップグレード(月10ドル~)とプレミアムサポート(月10ドル~)を加えた金額(75ドル)に対してだと思う。年間一括払いでのディスカウントも大きく、その場合は現行の値段に対して46%の割引適用となる。このプランでのポイントは今後さまざまなAPIの供与を受けたりHDのビデオをアップロードすることができたりするということだ。Storageは10GB+、Bandwidthは200GB+となっているので、ほぼ無制限に使えるということだろうか。(ちなみにプレミアムサポートというのは問い合わせをしたら24時間以内に返事が返ってくるプランのことだ)
これを受けて各Ningのネットワークには下記のようなバナーがサイトの上部に貼られて管理者とメンバーに告知がされている状態だ。それなりの規模になっているSNSではメンバーから無言のプレッシャーを受ける管理者も多かったりして(苦笑)
少し長くなるが、下記にプラン別の内容比較を抜粋して個別にコメントしてみたので興味のある方は参照頂きたい。(解像度が低すぎて見えにくいですが、クリックするとズームします) Ningの詳細はこちらで
4 5月 2010
当初は午前8時を予定されていたらしいが、ツイッターで10時にずれ込むことがアナウンスされ、その10時よりも少し前にNingの新料金体系が公式サイト上で発表された。
すでに同サイトのコメント欄では賛否両論の意見が交わされているが、私はこれは非常に良いプランだと思う。Ningにいつも感心するのは単なるITのサービスとしてではなく、ビジネスモデルとしてのコンセプトが明確であることだ。今回の変更ではこれまでの有料サービスの内容を、かなり安く使えるようになる。もちろん無料サービスだけに期待していたネットワーク管理者には残念であることには違いないが、”There’s no such thing as Free Lunch”という言葉通り、ウェブの世界はこれから何でも無料であり続けるという訳ではないし、その方が最終的にはエンドユーザーのためにもなるはずだ。(例えばNingがこのまま無料サービスを続けていて、結局会社が立ち行きいかなくなれば、全員が被害を被るわけだから)
K-12(幼稚園~高校生まで)の教育機関に向けてはこれまでどおり無料サービスを提供するというあたりも良心的である。
下記の画像をクリックすると3つの新プランの詳細比較画面にとぶようになっている。
これから少し移動するので、もう少し後に筆者独自の見解を説明したいと思う。
2 5月 2010
のどかな日曜日の朝、久しぶりに我が家に戻った娘たち(一人足りないけど)を起こさないようにそっと起きだして、いつものようにグーグル解析みたら。。。先日の関西弁ブログのエントリーへのアクセスがすごいことになってた(汗) 二日連続で4桁近い数字というのはそうそうないんだけども。ツイッターの影響力ってすごいんですねぇ。
おかげ様で月間アクセス数も400PV/日の記録をほぼ達成ということで、今月は500PV/日 目指して頑張ります。コツコツと努力することが大事ですよね、まだまだ弱小ブログですが意力ブログをよろしくお願いします。(ちなみにドメインもichikarablog.comを取ってみた)
さて、iLoungeを始め、巷では一昨日発売されたばかりのiPad3G版とWiFi版を比較するところが多い。あいにく筆者は3G版は日本のものを手に入れようとしているので比較のしようがなく、またみんながやってることをやってもあまり面白くないので、それは他のサイトに譲ろうと思う。 ちなみにApp Storeの開発者向けに便利なモニタリングツールを提供しているDestimoが発表したところによるとすでにApp StoreにはiPad用のアプリが4800タイトルでているというエントリーがあった。
表題に戻ると、これまでの携帯端末よりもサイズが大きいiPadのアクセサリーはやはり見栄えがするということで、アクセサリーの数もどんどん増えているようだ。Gizmodoで話題になったユニークなスタンド集というエントリーも面白かった。こういうライフハック系のエントリーはやはりソーシャルメディアの醍醐味だ。
Amazonにも大量にアクセサリーが販売されていると思うが、iLoungeのアクセサリーギャラリーはなかなか見やすい。
数あるブランドの中でもIncaseがブランドとしてはデザインもよく機能性の高いものを出していてレベルが高い、というのは常に斬新な商品をデザインして世界に向けて販売しているMSYの秋山社長の談。
こういうのばかりを集めたNingサイトを作ってみたら面白いのかも、ということで5月4日の発表がますます待ち遠しい。
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1 5月 2010
しかし今年は例年よりもさらに時が過ぎるのが早い気がする。子どもたちはどんどん大きくなり、7月には我が家の双子が七歳になるし。(7月に二人揃って七歳になるなんて縁起がいいかも)
ブログのいいところは毎日何かを形に残せるところだと思う。(ちなみに、もともと日記なんて大苦手の僕がそんなことをできるようになったのはタイピングのおかげだ)
4月は初めて本を一冊書き終えたという意味で、人生に残る一つの大きなベンチマークだった。5月15日には編集も終わり、いよいよ自分の書いた作品が店頭にならぶのかと思うとワクワクするし、ドキドキもする。これを機に社名の変更も近々行おうと考えていて、執筆や電子出版、そしてNing関連の事業に集中していきたい構え。これは一重にまずはこの不況下で自分でできる事業に集中していきたいから。手を広げすぎて痛い目に遭うのが怖いわけではないが、何かで大きな成果を達成することの喜びを得るにはやはり得意なことに注力したほうがいい。一冊の本を書き上げたことで、不思議にそう素直に思えるようになった自分がいた。そして、その得意なことは小さい時から好きだった書くことだった。なんだか随分遠回りをしたような気もするけれども、きっと必要な回り道だったんだろう。
と、いうわけで今は6月に日本で立ち上げる予定の画期的な電子出版ポータル兼販売サイトの開発に注力しつつ、ソーシャルメディアの変遷の狭間で揺れ動くウィキペディアとそれを支えるウィキペディアンたちの話をブログ風のストーリー展開で描き上げる「ウィキペディアンたちの憂鬱」(仮題)の執筆を続けている。そして、この本は最初は日本語で出しても自分自身の手で英語版に仕立て直して世界に向けて売り込みたいと思っている。ウィキペディアは世界ブランドだから、誰でも興味があるはずだし、その裏側の事情はあまりにもその知名度に相反して誰にも知られていないことが多い。例えば日本のウィキには60万項目くらいのエントリーがあるが、それを執筆しているウィキペディアンの上層に位置している「管理者」はたった61名しかいない。そして、自らの信念と社会正義のためにウィキペディア上で戦う彼らを襲うとんでもない誹謗中傷の嵐(荒らし、ともいう 笑)、本人たちの葛藤。管理者を辞めていくものも多い。また背後にどんな事件が実際に起こっているのかは誰にも分からない、何故なら多くのウィキペディアンは匿名だからだ。
「ウィキペディアンたちの憂鬱」あらすじ
物語はあるソーシャルメディアブロガー(記者)がウィキペディアとソーシャルメディアの将来についての関心から、独自の調査を開始するところから始まる。本家のアメリカでの動きに準じながらも、日本独特の文化を何とか組み入れようと悪戦苦闘するウィキペディアンの努力を知ったブロガーは、底深いウィキの世界にどっぷりとその身を漬けていくことになるのだが、そこには想像すらしなかった世界が広がっていたのだった。匿名にすることを前提に実際に姿を表した5人の管理者たち、欝による自殺、謎の失踪。。。ちょっとした興味がきっかけで足を踏み入れた世界で彼が体験していくバーチャルと現実の狭間で起こる様々な事件。そしてブロガーが自らの信念で下した決断とは。。。
てな具合で。なんだか面白そうじゃないですか?(自画自賛です)
年明けにはCESにブロガーとして参加したが、6月のE3ゲームショーと10月にラスベガスで開かれるブログワールドメディアエキスポとに参加する予定。できたら7月のWikimania 2010にも「憂鬱」の取材で参加したいけども、ポーランドっていうのが。。。飛行機代高そう(苦笑)
あと、Blogger’s Choice AwardのBest Foreign Language部門に自己ノミネートしてみました。ドメインを超えたブログ検索ディレクトリは有益だと思います。よろしかったら投票をお願いします!お好きなブログをノミネートしたり投票したりという形で参加できるようです。こういうブログのイベントやコンファレンスがたくさん増えていけばソーシャルメディアも華々しくなるんですが、まだまだ影が薄いですよね。(大手のスポンサーという存在がないので仕方ないんですが、そこに意義があるので)
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29 4月 2010
今朝アップルの公式HP上で発表されたスティーブ・ジョブズのアドビ社のFlash技術に対する声明文 “Thoughts on Flash“が大きな反響を呼んでいる。これに答える形でウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がアドビのCEOである Shantanu Narayen氏に対して独占インタビューを行った。これまでいわば「冷戦」状態だった両社だが、いよいよ公的な見解をお互いにぶつける形となった。共にアメリカのみならず、世界的に有力な大企業なので、メディア的には格好の題材である。
ジョブズの声明文は(内容はともかく)、ちょっと創世記をもじったような非常に美しい文体で書かれていると感じた。そして、その見解は6つのポイントから成っている。全部訳そうと思ったが、締め切りを控えた仕事をいくつか抱えている関係で取り急ぎポイントだけを整理したい。それに対するアドビ側の見解も併記してみた。(日本語訳にはなぜだかこてこて関西弁を採用)
First, there’s “Open”.
Adobe’s Flash products are 100% proprietary. They are only available from Adobe, and Adobe has sole authority as to their future enhancement, pricing, etc. While Adobe’s Flash products are widely available, this does not mean they are open, since they are controlled entirely by Adobe and available only from Adobe. By almost any definition, Flash is a closed system.
「オープン性」について
アドビのフラッシュ製品は自分とこのもんだけやっちゅーこっちゃ。将来性から値段から何でもアドビだけが決めよるねん。誰でも使えるからってオープンとは限らんちゅーこっちゃやな。要するにFlashはクローズドなシステムやということ。
Second, there’s the “full web”.
Adobe has repeatedly said that Apple mobile devices cannot access “the full web” because 75% of video on the web is in Flash. What they don’t say is that almost all this video is also available in a more modern format, H.264, and viewable on iPhones, iPods and iPads. YouTube, with an estimated 40% of the web’s video, shines in an app bundled on all Apple mobile devices, with the iPad offering perhaps the best YouTube discovery and viewing experience ever. Add to this video from Vimeo, Netflix, Facebook, ABC, CBS, CNN, MSNBC, Fox News, ESPN, NPR, Time, The New York Times, The Wall Street Journal, Sports Illustrated, People, National Geographic, and many, many others. iPhone, iPod and iPad users aren’t missing much video.
「ウェブはフラッシュ無しでも大丈夫」 続きを読む
27 4月 2010
普段からソーシャルメディアがどうだこうだ、という話をしている身としては安易に外食した際に食べたメニューの画像などでエントリーを稼ぐような真似はしまい、と常に自戒しているのですが、先週のエントリーにあったようにエンジェルス戦で松井選手のホームランを目の前で見た直後ということで、ちょこっと掲載。
日本人や日系人がとても多いトーランスにあるMITSUWAというショッピングモールの裏に「松井」という店があり、名前にちなんで松井選手がホームランを売った翌日にはスペシャルなキャンペーンをやっている。その目玉商品がこちら。
天丼だが、何とエビが七尾も入っている!しかもそれ以外にも野菜の天麩羅なんかもついてて。多くのお客さんは食べきれずにボックスに詰めて持って帰るのは言うまでもない。。。(ちなみに私はもちろん完食しました。だって据え膳食わぬは男の恥って、え、意味が違うって!?)
これが普段は12.50ドルのところをなんと5.50ドル! 驚愕の価格ですね、一緒に行ったのが社長さん二人だったので三人で「これって赤字だよね」とか、5.5本でも良かったんじゃないの?みたいなトークになってしまったのが面白かった。
意力は世界を舞台に戦う「熱い」日本人を応援します!!
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25 4月 2010
少し遅くなってしまったが、NINGが先ごろ公式発表した告知文の翻訳文を掲載する。5月4日には無料サービスの廃止に伴う有料サービスの拡充についての発表が成される予定。無料サービスでNINGを使われている方は有料サービス(ドメイン転送が$5/月、広告なしモデルが$10/月など)への切り替えを準備するか、他のサービスへの切り替えを検討しておいたほうがよさそうだ。
An Update from Ning
Posted by Jason Rosenthal on April 16, 2010 – 3:13 pm
Hi Everyone,
As many of you know, we made a decision yesterday to focus 100% of the company on enhancing the features and services we offer to paying Ning Creators. The tens of thousands of you who already use our paid service represent over 75% of our traffic, and we’ve heard repeatedly from you ways that we can deliver a killer service to help make your Ning Network more effective. Some examples of things we are working on that you’ve asked for include new APIs, a new mobile experience and new advertising and revenue opportunities.
As part of this change, we’ll be phasing out our free service. On May 4, 2010, we will share with you all of the details of our new offering, including features and price points, through a series of blog posts, emails, and conference calls. We recognize that there are many active Ning Networks for teachers, small non-profits, and individuals and it’s our goal to have a set of product and pricing options that will make sense for all of them. For Ning Creators using our free service who choose to move to another service, we will offer a migration path and time to make that change. We will still continue to allow free trials and test networks on the Ning Platform.
We look forward to talking to you further on May 4th.
(抄訳) 続きはこちら
19 4月 2010
この数日は「開国論」の執筆に集中していたが、昨日の朝ようやくひとまず書き終えることができた。これから一ヶ月は編集作業ということになりそうだが、だいぶ形になってきたということで自分でも楽しみだ。
さて、報告が遅くなったが先週にNINGが大きな改革案に着手したことをメディアが一斉に報道した。先月には共同創業者で、今年のダボス会議でソーシャルメディアについてのセッションをリードしたGina Bianchiniが長年務めたCEO職を去っている。
詳細はCNETとTech Cranchに詳しい
M・アンドリーセン氏設立のNing、人員削減と無料サービス廃止を実施へ @CNET
Ning、ドラスティックなリストラへ―40%レイオフ、無料SNS廃止 @TC(共に4月16日)
SNSホスティング・サービスのNingでCEOを長く務めたGina Bianchiniが去り、COOのJason Rosenthalが新しいCEOに任命されてから約1ヶ月になったところで、同社は大幅なリストラに踏み切った。ローンチ以来のセールスポイントだったSNSの無料ホスティングは中止され、既存の無料ネットワークは有料化するか別のホストを探すかを迫られる。Rosenthalはまた70人(40%以上)もの人員を削減することを発表した。
Rosenthalの全社員宛のメール[未訳] 〔うぃる訳はこちら〕
Ningはまた傘下のネットワーク運営者に対し向こう2週間以内に詳しい条件を示すとしている。
Rosenthalのメールでは「無料」と「有料」に大別されているが、Ningの有料プランにはさまざまな種類がある。現在、Ningの有料版にはサポート(サービス内容によって月額$10版と$100版がある)、カスタム・ドメイン(月額$5)、拡張ストレージ及び帯域(月額$10)、広告削除(月額$25)、ネットワークがNing上にあることを隠す(月額$25)などのオプションが用意されている。
このニュースの結果、Ning上のSNSの大部分はできるだけ安い有料サービスに移行するだろう。Ningが提供するのは通りいっぺんの移行ツールだろうから、他のホストにSNSを乗り換えるのは困難だろう。この方針変更に対して、ユーザーは皆、多大な時間をかけてニッチなSNSを育てきたのだから、強い不満の声が上がるのは避けられない。
大幅なレイオフももちろん深刻な事態だが、Ningには悪いニュースばかりではない。comScoreによると(下のグラフ参照)、トラフィックは依然として成長している。しかしNingはすでにトラフィックが増加しているだけではすまなくなっていた。相当額の収入がどうしても必要になっていたが、広告の売上ではまったく不十分だった。Ningはこれまでに$120M(1億2千万ドル)の資金を調達している。その際の会社評価額は、2008年4月には$500M(5 億ドル)、 2009年夏には$750M(7 億5000万ドル)だったと報じられている。(TC)
こちらのIT PROの記事では追加コメントが。
Rosenthal氏は、後に出した報道陣向けのメッセージにおいて、「90日以内に、Ningのネットワーククリエーター向けの多種多様な新しいプレミアム機能およびサービス、新しいモバイルエクスペリエンス、そして新しいAPIセットを含む、次世代のNingをローンチする予定である」と説明した。また同氏は、Andreessen氏とともに「今回の人員削減の影響を受けるすべての人々が、他の企業において素晴らしい機会を見出せるように、尽力する」と付け加えた。
Ningはこれまでにも、方向転換を伴う大きな決断をいくつか下している。2009年初めには、ポルノ向けネットワークを禁止したことにより、自らの決断でページビューの5分の1を失うことになったが、その数カ月後には、トラフィック数が回復し、同プラットフォーム上に作られたネットワーク総数が 100万件に達したと述べた。
(IT PRO)
オープンソーシャルの雄であるNINGが無料のSNSホスティングサービスの提供をやめるというのはまさに晴天の霹靂であり、NINGのクリエイターネットワークでも相当な騒動になっているようである、が、そこまでの改革案を断行するからにはプレミアムプランの会員に対してよりよいサービスを提供する準備をしているということなのだろう。NING上では無料でSNSが作れるようになっており、一つのメールアドレスに対して最大10のネットワークを構築することができる。しかし、アドレスさえ変えればこれがいくらでも増やせてしまうということで、実質ほぼ無限につくりたいだけ作れるようになっている。これらのうちいくつが有料サービスに移行するか分からないが、一番安いドメイン転送サービス($5)に移行する者がやはり一番多いだろう。次に広告削除($25)か。あるいは有料サポートを受けるプランを選択するのも賢いかも知れない。多くの場合特別な問い合わせを必要としないのだし。NINGはその分収益性がよくなるだろう。筆者も日系としては珍しいNING構築支援サービスを手がけており、またメンバーが200人に迫ってきている電子出版SNSその他10以上のネットワークの管理者でもあるので、今回のニュースはただごとではない。しかし、$120Mの調達に対しての評価額が$750Mというのは悪くないし、サービスのコンセプト自体はしっかりしているので引き続き有望だと思っている。(先日ツイッターの関連サービスTweetphotoが$260Mという大規模な資金調達をしたのとは対照的になってしまったが最近ツイッター上のあちこちで口論というか小競り合いが起こっているのをよくみかけるのが気になっている)
<P R>日本初!電子作家と編集者をつなぐ電子出版SNS “EBook2.0“(無料会員枠残りわずか)
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18 4月 2010
Tech Crunchに掲載されてなかったので、自分で訳してみました。送ったのはGinaが去った後にCEOに任命されたJason Rosenthal(Pomona CollegeということはLA近郊の出身かも知れない)
ちなみにこれはTCのスクープなのでここ(原文)にしか掲載されていない。
原文< ママ>
Team,
When I became CEO 30 days ago, I told you I would take a hard look at our business. This process has brought real clarity to what’s working, what’s not, and what we need to do now to make Ning a big success.
My main conclusion is that we need to double down on our premium services business. Our Premium Ning Networks like Friends or Enemies, Linkin Park, Shred or Die, Pickens Plan, and tens of thousands of others both drive 75% of our monthly US traffic, and those Network Creators need and will pay for many more services and features from us.
So, we are going to change our strategy to devote 100% of our resources to building the winning product to capture this big opportunity. We will phase out our free service. Existing free networks will have the opportunity to either convert to paying for premium services, or transition off of Ning. We will judge ourselves by our ability to enable and power Premium Ning Networks at huge scale. And all of our product development capability will be devoted to making paying Network Creators extremely happy.
As a consequence of this change, I have also made the very tough decision to reduce the size of our team from 167 people to 98 people. As hard as this is to do, I am confident that this is the right decision for our company, our business, and our customers. Marc and I will work diligently with everyone affected by this to help them find great opportunities at other companies.
I’ve never seen a more talented and devoted team, and it has been my privilege to get to know and work with each and every one of you over the last 18 months.
We’ll use today to say goodbye to our friends and teammates who will be leaving the company. Tomorrow, I will take you through, in detail, our plans for the next three months and our new focus.
Thanks,
Jason Rosenthal
(抄訳) 続きはこちら
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