Archive for the 「 電子出版 」 Category

アップルの会長、そして偉大なるイノベーターで経営者であったスティーブ・ジョブズが9月9日に膵臓がんで他界していたとGizmodoやWSJなど複数のソースが伝えた。享年56歳。(注意:現在逝去の日付が確認できるのはGimodoのみどうやら前回の噂が上がった時に作成したエントリーをそのままアップした様子 よくあることですが)

(訂正:Gizmodoはその後エントリーの日付を訂正 October 5th, 2011 -> Today )となった様子)

Apple サイトの告知
アップルサイトの告知

下記はTech Crunchに上がったアップルの役員会からの声明
Statement by Apple’s Board of Directors On The Death Of Steve Jobs

Steven Paul Jobs was 56. He died from advanced pancreatic cancer that he had been publicly fighting since 2004. He, along with co-founder Steve Wozniak, built one of the most “commercially successful” personal computers and founded Pixar animation studios.

We are deeply saddened to announce that Steve Jobs passed away today.

Steve’s brilliance, passion and energy were the source of countless innovations that enrich and improve all of our lives. The world is immeasurably better because of Steve.

His greatest love was for his wife, Laurene, and his family. Our hearts go out to them and to all who were touched by his extraordinary gifts.

You can share remembrances with Apple at rememberingsteve@apple.com.

Do not therefore consider this life as an object of any moment. Look back on the immense gulf of time already past; and forwards, to that infinite duration yet to come, and you will find how trifling the difference is between a life of three days and of three ages.

Let us then employ properly this moment of time allotted us by fate, and lave the world contentedly; like a ripe olive dropping from its stalk, speaking well of the soil that produced it, and of the tree that bore it.

-Marcus Aurelius, Meditations

この声明は10月5日付で発表されていますので、10月5日(水)に亡くなられたことになります。

1ヶ月ほど前だったか、同じようなニュースが一瞬流れたことがあって、デマだったのがすぐに分かったんですが、今回はホントのようです。信じたくないことですが。。。

by Gizmodo

Steve Jobs is dead. The Apple chairman and former CEO who made personal computers, smartphones, tablets, and digital animation mass-market products passed away today. We’re going to miss him. Deeply, and personally.

Steven P. Jobs passed away on Friday, September 9thOctober 5th, 2011 after a long struggle with pancreatic cancer. He was just 56 years old. We mourn his passing, and wish his family the very best.

Let’s address this up front: Gizmodo and Steve Jobs had, at best, a tumultuous relationship. Yet no matter how much he may have hated us, we admired him.

No, that’s not quire right. We loved him. (Gizmodo)

<追加>
Message from Tim Cook CEO “The Email From Tim Cook, Apple CEO, To Apple Staff

実は9月9日に亡くなってたんですね。ほぼ一ヶ月間、内緒にされてたということですか。

Apple’s Steve Jobs Is Dead (WSJ)
WSJオンライントップ
Steve Jobs Is Dead (Gizmodo)
Steve Jobs Has Passed Away (Tech Crunch)
Jobs, Apple Co-Founder and Visionary, Is Dead (NY Times)
Steve Jobs Dead: Apple Co-Founder Dies At 56 (Huffington Post)
huffingtonpostのトップを飾るジョブズ逝去の報

先日の’Let’s Talk iPhone’イベントは最後の餞(はなむけ)だったのだろうか。誠に惜しい。

ちょうど今執筆中のインターネットと資本主義の話はスティーブ・ジョブズに関連するエピソードから始まる。(合掌)
彼には資本主義の枠組みを超えて、もっと世界の人々のためにリーダーシップを発揮して欲しかったです。
こちらに入った噂ではすい臓がかなり悪く、前回ダウンした際にとんでもなくウルトラCの手術で回復したというのがありました。真相はわかりませんが、偉大なる起業家のご冥福を慎んでお祈り申し上げます。

お詫び*本エントリーについて、Gizmodoが当初発表した死亡日(9月9日)を前提とした速報を流してしまったことをお詫びして訂正いたします。

(*追加情報 )

実はLA一の情報通とも言われているPOPJNEOの市村社長から下記のようなテキストメッセージを当日に受けていました。指摘されて確認してみてびっくり!(汗) 市村氏は20年来のマックユーザーとして喪に服されるとのことです。ちなみに当日はアメリカでスティーブ・ジョブズ死亡説があちこちで流れました。

 


↑問題のテキスト 日付に注目!

New Kindle Family

さて、で、いよいよKindle Fire のお出ましである。もちろんアマゾンからのタブレットは初めて。
報道各社の記事を見ても、ここで色めき立っているのがよく分かる。

And then, this is how it looks after all!
Kindle Fire w/ CEO

Kindle Fire

今まで保守的な色合いの強かったアマゾンからすると、この製品は異色である。まずはCMをご覧頂きたい。

そもそもすでにCMがなんだかアップルチックなのである(笑)

ちなみに公式サイトもこんな感じ
KindleFire Official Site

最初に紹介した新型 Kindle が電子ブックリーダー初心者向けの導入製品だとしたら、この Fire はタブレットが欲しくて買えなかった人向けへの導入だろう。高校生や大学生を狙っているというのもよく分かる。彼らはモノクロのキンドルには興味がないかも知れないけど、この Fire には興味をもつかも。なんてったって音楽や映画に加えてゲームまで出来てしまうのだ。そう、この Fire には App Store がついている。(商標でアップルともめたやつだ)

それにしても、この命名、早くもネットでは大きな話題になっていて検索するとKindleが炎に包まれたような画像がやたらと出てくる(笑)

こんなのとか
燃えるKindle

こんなのとか

これも面白い、モックとか

挙句の果てに旧機種まで燃えちゃったりして
燃えてるけど旧機種です

このKindle Fire にはクラウド対応のブラウザー「Silk」が搭載されている。
先ほど紹介したYouTubeのKindle公式アカウントではこの Silk のデザインコンセプトを紹介するデモ動画がアップされている。(ほとんどエンジニアが話しているだけ)
Amazon Silk—Amazon’s Revolutionary Cloud-Accelerated Web Browser

スマートブラウザーを標榜して、端末で対応する内容とクラウド上で処理する内容を再デザインしたという感じのことを言っている。これについてはまた詳細が明らかになるだろう。開発したエンジニアは大きなことを言うだろうが、結局は体験してみないと分からないことが多い。画像処理などに対しても、大きな画像を転送するのではなく、小さなファイルでやり取りできるようにしているという。エコな設計になっているということだろう。もちろんアマゾンのクラウド(EC2)は定評があるシステムなので、ここにきてアマゾンが地道に蓄えてきたコア競争力の一つのクラウドがばっちり Kindle と組み合うということだ。これはアップルが目指しているところでもあるが、アマゾンの方に歩がありそう。

すでに先のエントリーでお伝えしたように、アマゾンはAmazon Prime というチャンネルで動画配信を行なっている。映画やテレビ番組はすでにアマゾンのコンテンツとなっており、それらをついに Kindle でも体験できるようになったということだ。汎用のアンドロイドOSはオープンなのはいいが、整合性が取りづらくなって、どうしても使い勝手が悪い場合があるのだが、アマゾンはこれを完全に中央集権化しようとしている。つまり、アマゾンがやろうとしていることは端末ごと抱き抱えた iモードなのである。

そして、アマゾンが狙っているところは昔から変わらず、「アマゾン」ショッピング専用の端末を作ることだ。抱え込みという点ではアップルよりも強力だ、何しろアップルはアップル製品が主力製品だが、アマゾンの主力製品は膨大な数のAmazon.comで販売されている商品である。一見 Kindle Fire は iPad の真似をしているように見えるが、実はその先にあるものは Amazon.com であり、アップルよりも1マイル先にあるといえる。

来年発売されると噂のiPad3 を考えた時に、199ドルでこれだけのものを出されてしまうことに対するアップルの心理的抵抗はどんなものであろうか。アメリカではスマートフォンの普及がほぼ一般的になってきているので、そこで培われたユーザー体験をスムーズに移行できるタブレットには成功の可能性がある。しかし、汎用のAndroid OS を家電各社が出すだけだと、肝心のコンテンツと一体感がなく、どうしてもちぐはぐになるし、マーケティング効果も分散されてしまう。よって、ニッチなタブレットはいくつもでてはすぐに消えてしまうことになる。(ガラパゴスがいい例である)

コンテンツも豊富だ。アップルがアップルTVをもう少し売っていれば流れは少しは抑止できたのかも知れないのだが。(ところで海外コンテンツも増える可能性はあるのだろうか?)

18 million movies, TV shows, songs, magazines, and books
Amazon Appstore – thousands of popular apps and games
Ultra-fast web browsing – Amazon Silk

Free cloud storage for all your Amazon content
Vibrant color touchscreen with extra-wide viewing angle
Fast, powerful dual-core processor
Amazon Prime members enjoy unlimited, instant streaming of over 10,000 popular movies and TV shows

1,800万タイトル以上の映画、テレビ番組、楽曲、雑誌、そして本。
ここらはアマゾンの得意なところだ。
しかし、ここですでに耳慣れた Appstore という文字が目に付く

先日のことなので覚えている方も多いと思うが、アップルはこの「App Store」という商標を巡ってアマゾンをカリフォルニア州内の連邦地方裁判所に提訴している。

ゲームの画面がデモにもでてくるが、あれはなかなか面白そうである。これで、高価なiPadの替りにゲーム好きな子供たちに買ってあげる品ができた。しかも本も安くたくさん読めるので喜ぶ親が多いのかも知れない。レビュー次第ではクリスマス商戦でトップアイテムになるだろう。
もちろんゲームの種類や数はアップルのApp Store の比ではないが、ここにコンテンツが増えてくる可能性は十分にある。なにしろ、作っている側からするといくらでも販売チャンネルが増えたほうがいいのだから。

ところで、Kindle Fire を巡る最大の焦点の一つは「3G非対応」である。

これにはいくつか理由が考えられる。もちろんコストダウンが最初、そして次にApple ともめたくないキャリアとの交渉がうまくいかなかったこと。あるいはしばらくして交渉がまとまれば3G版がでてくるのかも知れない。

しかし、もう一つの考え方としては、アマゾンがタブレットにもともと3G通信機能を搭載したくなかったということである。コストや契約が煩雑になるのは、「1クリック購買」を推進するアマゾンにとっても得策なことではない。実はアメリカでもここ最近日本のWiMAXのような便利なサービスが出てきており人気を博している。Verizon 版のどこでもWiFi ルーターみたいなのもあるし、場所により任意の3Gネットワークを指定してつなぐ CLEAR というサービスもある。

clear
CLEAR のプランでは一番安いプランだと月々20ドルから利用できる。

こう考えると月々iPad だけのために15ドル以上を払うプランがどうしても割高に見えてしまう。
私も日本ではもっぱら WiMAX 経由でネットワークにつなげており、端末はアメリカで普段利用している iPhone である。周りでも持っている人が多いので、一つの時代の潮流だ。

Kindle Fire の先行発売は始まっており、出荷日は11月15日。感謝祭の週末をめがけて投入できたのは、スケジュール的にはバッチリである。一方、アップル側は年末商戦でアマゾンを迎え撃つタブレットがない状態だ。アマゾンの株価は今日の発表を受けて早くも上がり始めているという。

いよいよガチンコになってきたアマゾン VS アップル 今後も展開から目が離せないのは間違いない。

<関連記事>
Amazon が新型 Kindle 3機種4製品を発表 (3) うぃる爺の分析 
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発表時刻が日本の深夜にあたるためか、まだ日本のメディアの出足は遅い。それでもすでに多くの情報がアップされているのは、今回のニュースがビッグだからだろう。

詳細な解説はEBook2.0 Forumの鎌田氏に譲るとして、ここでは私なりの分析をしてみたい。

今回の発表はどうみてもアップルを意識しているのは間違いない。先日全米の時価総額一位という歴史的なベンチマークを達成し、会長の座に退いたスティーブ・ジョブズは今日のベゾスCEOの会見をどう見るのだろうか。Kindle という単語は出版業界を燃やすためかと思ったら、どうやらアップルを燃やすつもりだったのか?とも取れなくはないほどのパフォーマンスだ(笑)

今回のラインアップについて重要な点は、これまでのキンドルの発表時にはなかった「選択肢」の提供である。

まず、廉価版のKindle はずばり初心者向けである。子供や、これまで電子ブックリーダーを買ったことがない人に対する提案。
先日任天堂が3DSの画期的な値下げを断行した際には、一気に売上が伸びたが、これは値段が高くて手が届かなかった待機層の顧客に手を届かせただけで、長期的な戦略にはならなかった。もちろんこれはDSが圧倒的に普及しているという背景があるからこそだ。
では Kindle はどうか。はっきりいって、アメリカでは iPhone や iPad に比べるとまだまだである。しかし、アマゾンはこれまでのコンセプトを重要視しているので、このラインはそのままキープしてきた。発売日は本日で、広告つきで79ドル、広告なしで109ドル。日本からも購入可能というのが嬉しい。3Gを切り離したという点と広告モデルを採用したという点がポイント。つまりこれは、単に数量を増やす販促用製品の意味合いが強い。(だから徹底的にコストダウンしたおかげで3Gを切り離すことになったのだろう)

実はYouTubeでKindleというアカウントが作成されており、新しくCMが4本アップロードされている。
まずは新しい Kindle について。
Kindle Friends Commercial — Ad for Amazon’s New $79 Kindle

これから年末商戦に向けて、ギフトとして売り込もうというのがよく分かる。

次に Touch 。これが Kindle の正当な後継機種である。しかし、見れば見るほど Nook に似ている。
よく見るとアマゾンで販売されているKindleの旧機種の名称が Kindle Keyboard になっている。並行販売を続ける予定なのだろう。

Nook の Simple Touch は139ドル~。
Nook Simple Touch

Kindle Touch はこちら
Kindle Touch
これまでタッチパネル採用には踏み切らなかった Kindle だが、学生向けに売り込もうとしていた Kindle DX が不発に終わったことに学んだのだろう。(最近空港などではKindleを持っている人を多く見かけるが、いまだにDXをもっている人に出くわしたことがない)

バッテリーライフはやはりタブレットよりこちら、2ヶ月もつと謳われている。

Two Month Battery Life
No battery anxiety – read for up to one month on a single charge with wireless off and a half hour of reading per day.

あとはやはりタップでページがめくれることだろう。最近の若者はタッチパネルにならされているので、それが普通になっている。
アマゾンも最初は「読書」体験をそのまま移行させようとしたのだが、時代の波を感じたのではないか。もちろん、若者だけでなく、大人でもタッチパネルが便利だと感じる人は多いだろう。
Touch の製品ページでも動画が確認できるが、ここを見るとページをめくる動作はシンプルなタッチになっているようだ。指をスワイプさせている感じはしないのだが実際はどうなのだろう。
またパブリックライブラリーからの蔵書が読めるという点も売りになっている。

さて、ではいよいよKindle Fireを見てみよう。
(そのに続く)

<関連記事>
Amazon が新型 Kindle 3機種4製品を発表 (2) 報道リンク集
Amazon が新型 Kindle 3機種4製品を発表 今度はホントの iPad キラーか Nook は死亡確定??

今回の新機種発表はさすがに大きく報道されているようだ。
続きのエントリーをまとめる前にリンクをまとめてみた。

米アマゾンがタブレット端末発表、低価格でアップルに対抗 (ロイター)

ベゾス最高経営責任者(CEO)はニューヨークで開いた発表記者会見で、「これらは低価格の一流品だ」と述べ、「何百万台も販売していく」とした。

 多くの電子商品・サービスを手掛ける同社にとって、これらを直接消費者に届けることのできるキンドル・ファイアのような機器を自前で持つことは、非常に重要な意味を持つ。

 発表を受け、28日午前の米株式市場で、同社株は3.2%高で推移している。

米アマゾン:タブレット型多機能端末発売 iPadに対抗 (毎日)
*写真が多くていい

価格は199ドルで、タブレットで先行する米アップルの「iPad(アイパッド)」(499ドルから)の半額以下に設定。市場では「最大の競合相手になる」とみられている。


米アマゾン:新タブレット端末発売 日本メーカーにも影響
 (毎日)

国内メーカーにとって、標的は事実上アップル1社だったが、アイパッドの半額以下という低価格を打ち出したアマゾンの参入で、国内各社は商品戦略の抜本的な見直しを迫られる可能性がある。

*ガラパゴスのことがまだ書かれていますが。。。もはや死滅


アマゾン、価格199ドルの「キンドル」を発売-「iPad」に挑む
(Bloomberg)

アマゾンのジェフ・べゾス最高経営責任者(CEO)は、電子商取引での同社の優位な立場を生かせばアップルのiPadに太刀打ちできるとみている。ヒューレット・パッカード(HP)やリサーチ・イン・モーション(RIM)などアップルと競合する企業がタブレット市場に投入した商品は期待外れに終わっている。

  ウェッジ・パートナーズ(ニューヨーク)のアナリスト、ブライアン・ブレア氏は、キンドルは低価格で利益率が低い公算であるものの、アマゾンは電子書籍や映画、音楽などの売り上げでこれを補うことができるとの見方を示した。同氏は先週のインタビューで「アマゾンだけがタブレットで本格的に競争できる唯一の企業で、アップルと同様のサービスを提供できる」と語った。

*かなり強気であるが、それも納得できる。

米アマゾンが多機能新端末 199ドル、アップルに対抗カラー液晶「キンドル・ファイア」 (日経新聞)

「当社が手掛けてきた各種コンテンツサービスを一括して提供する方法を考えてきた」と説明した。米国以外での販売計画は明らかにしていない。

アマゾン発表会まとめ:7型タブレット Kindle Fire、新 Kindle はタッチ99ドルと無印79ドル(エンガジェット)

Kindle:電子ペーパーを採用した大ヒット電子書籍端末の最新モデル。WiFiモデルのみになり、広告つきで79ドル。広告なしで109ドル。本日発売、日本からも購入可能。
Kindle Touch:Kindleのタッチパネル採用モデル。関連情報をポップアップ表示する”X-Ray”機能も備えています。WiFiモデルと、3G対応モデルがあり、広告ありだとWiFiモデルは99ドル、3G対応で149ドル。広告なしだとそれぞれ139ドル、189ドル。11月21日より出荷。こちらも配送は米国のみ。

*X-Ray機能や日本での発売に言及しているのがナイス。

次のエントリーに続く)
<関連記事>
Amazon が新型 Kindle 3機種4製品を発表 今度はホントの iPad キラーか Nook は死亡確定??

久しく電子出版のネタは大きなものがなかったが、今日のアマゾンの発表は大きなニュースだと言えるだろう。

まず新製品発表の記者会見が東海岸時間の午前10時から開かれ、その後に下記のようなIRが出た。

ntroducing the All-New Kindle Family: Four New Kindles, Four Amazing Price Points
New latest generation Kindle – world’s bestselling e-reader now lighter, faster, and more affordable than ever – only $79
New “Kindle Touch” with easy-to-use touch screen – only $99
New “Kindle Touch 3G” with free 3G – the top of the line Kindle e-reader – only $149
New “Kindle Fire” – the Kindle for movies, TV shows, music, books, magazines, apps, games, and web browsing with all the content, free storage in the Amazon Cloud, Whispersync, Amazon’s new revolutionary cloud-accelerated web browser, vibrant color touch screen, and powerful dual-core processor – all for only $199

新しい Kindle ファミリー

まず新型 Kindle は廉価版として位置づけられ、価格は脅威の79ドル(今のレートだと6000円ちょっととか)。
そしてこれまで待ち焦がれていた感のあるタッチパネル搭載型の “Kindle Touch” が99ドル(WiFi版)と149ドル(3G版)

会見の模様

ここまではなんとなく予期されていたものであり、製品のデザインや色合いも過去のモデルを踏襲しているのが誰にでも分かる。

そして、最後にいよいよアマゾン初のタブレット機 “Kindle Fire” が199ドルで発売。
(しかし、この Kindle Fire って何ともベタな名前だが、最初に Kindle というネーミングをつけた時から狙っていたのだろうか。とすると、Fire が実はアマゾンの狙いだったということになるが)

Kindle Fireは書店を燃やし尽くすか?

ジェフ・ベゾスCEOも得意満面という感じ。

これまでの Kindle の発表はアップルのそれと比べると地味なものだった。しかし、今回はデモ動画からして華やかである。どう見てもアップルを意識している気がする。
この Kindle Fire に関しては今日別のIRも出ている。

Introducing “Amazon Silk”: Amazon’s Revolutionary Cloud-Accelerated Web Browser, Available Exclusively on Kindle Fire

今回アマゾンは満を持して、自社の持てる力を存分に発揮できる製品を投入してきたという雰囲気が漂う。Cloud Serviceを前面に打ち出しているのもその一つ。ここで紹介されているクラウド型ブラウザー「Silk」の実力は如何に!?

次のエントリーに続く)

<参考記事>
タッチパネル採用のアマゾン Kindle Touch は 99ドル、3G付きで144ドル (エンガジェット)

いよいよ明日Amazonの新製品が発表される。

下記は電子出版関連の情報ポータルの先駆者であるEBook2.0 Forumの鎌田氏のコメント

アマゾンは、米国東部時間9月28日水曜10時に記者発表を行うことをメディアに予告した。タッチスクリーンの100ドルKindleまたはタブレット、あるいは両方同時とみられている。B&Nも10月にNook Touchの新製品とColor2製品を発表すると言われており、いよいよ「タブレットの年」を飾るG1クラスの登場となりそうだ。

米国では一般的に製品発表を水曜日に行う。しかし、9月28日の発表は予想されておらず、最近では10月か11月と言われてきた。例によって今回も発表の中身については何も触れられていないが、CNet (9/23)によれば「以前Kindleの製品発表を告知してきたPR担当者から」案内があったそうで、KindleないしKindle+タブレットという可能性が強い。筆者の予想では後者。従来のKindleシリーズとタブレットの位置関係を明確にするには、そのほうがいいからだ。また、多くの調査会社はアマゾンが4Q11にタブレットの売上400万台を見込んでいると伝えており、その通りだとすると4Qの開始直前にタブレットを受注開始状態にしておく必要があるからだ。(EBooks2.0 Forum 鎌田氏)

これに先駆けて、アマゾンのIRでは新たに興味深い発表がなされている。映画配給会社大手の20世紀フォックスと11000点を超える映画やテレビ番組のライセンス契約を締結したというのだ。
Amazon Announces Digital Video License Agreement With Twentieth Century Fox

SEATTLE, Sep 26, 2011 (BUSINESS WIRE) –
Amazon.com today announced a licensing agreement with FOX that will allow Amazon Prime members to instantly stream a broad selection of popular movies and TV shows from the FOX library. This deal will bring the total number of Prime instant videos to more than 11,000 movies and TV shows later this fall.

FOX titles available to Prime members will include contemporary movies such as, “Speed,” “Mrs. Doubtfire,” “Doctor Dolittle,” “Last of the Mohicans,” and “Office Space,” as well as classics like “The Longest Day,” “All About Eve,” “9 to 5,” and “Butch Cassidy and the Sundance Kid.” FOX also brings to Prime members a selection of popular TV series including “24,” “The X-Files,” “NYPD Blue,” “Arrested Development,” “Buffy the Vampire Slayer,” “Ally McBeal,” and newly available on digital video, “The Wonder Years.”

“We have received very positive feedback from Prime members about Prime instant videos. Customers love the instant access to thousands of movie and TV favorites,” said Steve Oliver, director of Video at Amazon.com. “Since the launch of Prime instant videos in February, we have more than doubled the library to 11,000 titles and will continue to add more of our customers’ favorite movies and TV shows to Prime instant videos.”

ここでの対象はAmazon Primeの会員向けということになっている。Prime Instant Video

有料動画配信ではNetflixやHULUの活躍が目覚しいが、アマゾンはここの牙城を突き崩そうとしているようだ。そして、もちろんここでもアップルのアップルTVとバッティングするのだが、今のところアップルTVは比較的地味な存在である(筆者は大好きなのだが)

<参考記事>
Amazon Prime vs. Netflix: Video Streaming Feature Showdown

このライセンス契約はタブレットによる動画視聴をも目論んでいるような気がするのだが、どうだろう。アマゾンの究極的な目標はどこからでもつながる「アマゾン端末」を作ることだと思っている。キンドルは確かに画期的な製品で電子出版を切り拓いたが、アマゾンはクラウドサービスという強い武器をもっており、総合的に囲い込みを実施している。手品ではないが、みんながキンドルに心を奪われているすきに、もう片方の手でまったく違う「トリック」の仕込みを行なっていたとしても不思議ではない。だが、正面からアップルに対抗するのはアマゾンらしくない気もするし。。。

新製品に対する鎌田氏のコメント

アマゾン・タブレットの直接のターゲットはNook Colorであり、9.28というタイミングがB&Nを意識したものであることは明らかだ。他方で、B&Nもそれを受けてリークした可能性が強い。アマゾンはさらに9-10型というカードもあり、これをホリデーシーズン直前に用意する可能性もある。いずれにせよ、iPad 2の独走状態に、はじめて対抗馬が登場することになる。

筆者もこの案には同調。来月発表されると噂のiPhone5に続いてiPad3ももうすぐ出ることだし、タブレット戦線は加熱している(大手に限ってのみだが)。アマゾンの画期的なコンセプトはタブレットにどう活かされるのだろうか。そして、ハードだけでなく、それを取り囲む周辺環境も決して無視できない、というかむしろそちらからアマゾンの戦略を分析するほうが重要である。

明日が何とも楽しみである。

(余談だが、明日は実は長女の誕生日。10歳という一つの区切りを経験するのは何とも感慨深い。いよいよ来月からは日本で一大プロジェクトに取り組むことになり、しばらく家族のもとを離れることになるので、それまでの間家族と過ごせる時間を大事にしたい)

次世代型電子雑誌を目指すSocial Media Life Japanの創刊準備号に寄稿いたしました。

詳しくはコチラより

Social Media Life Japan

Social Media Life Japan とは

 「Social Media Life Japan (ソーシャル メディア ライフ ジャパン)」は、日本でも近年利用者が急増しているソーシャルメディアをテーマに掲げた電子雑誌です。twitterやFacebook、mixiなどのソーシャルメディアを、日々の生活やビジネスへ積極的に活用して行くための多彩な情報を提供していきます。

 創刊準備号、創刊号で私たちが取り上げることにした特集は、「震災とソーシャルメディア」。東北から関東に及ぶ広大な地域に甚大な被害を与え、多くの尊い命を奪った東日本大震災では、情報通信網も大きな打撃を受けました。家族や知人の安否確認をしようにも電話は不通となり、メールすら届かない危機的な状況に陥る中で、唯一機能したといわれる情報通信手段がソーシャルメディアだったのです。

 そこで、Social Media Life Japanでは二号連続で、東日本大震災においてソーシャルメディアがいかに活用されたのかを振り返り、様々な角度から考察を深めて行きたいと思います。

今秋に創刊を準備されているというSocial Media Life Japan という電子雑誌の創刊号(あるいは創刊準備号)に少し記事を書かせてもらうことになり、その記事を入稿がてら編集者の伊藤さんのインタビューを受けた。

SocialMediaLife
Facebookページもあるので、読者の方もぜひとも「Like」を!

話は電子出版とソーシャルメディアの親和性、環境問題との関連性(「持続可能な発展」と「多様性」はソーシャルメディアが成り立つためのキーワードでもある)、ネット選挙の可能性、そして「ソーシャル」の意味について。

ここで、私が話した社交ダンスとソーシャルメディアの関連性については興味をもって頂けたようだ(笑)
ソーシャルメディアが成り立つ上で実は一番大事なディスカッションはフェイスブックとかツイッターとかのプラットフォームの話ではなく、「ソーシャル」の部分についてである。
そして、この「ソーシャル(社交)」という文化はソーシャルメディアに関しては欧米の規範がもとになっている。この辺りでは文化論的なアプローチでソーシャルメディアを咀嚼する専門家がもっとでてきてもおかしくはない、それくらいソーシャルメディアの成り立ちは日本の社会の成り立ちにすら影響を及ぼす可能性があるのだ。

ところで、欧米的な「ソーシャル」の花形といえば従来は社交界、そこできらびやかに光る社交ダンスというのがある。
私が夫婦で最近社交ダンスを習っているということは、過去のエントリーでも述べた通りだが、ワルツやルンバ、スイングにタンゴといろいろ学んでいくうちに、西洋的な「社交」の意味がよく分かってくる。そこでどれだけ「マナー」や「エチケット」が重要なことか。それは例えば、ダンスする際にどうパートナーを誘い、リードするか、あるいは手をどこに置くかというプロトコル的な部分と、「紳士・淑女」とはどういう存在かということを学ばせてもらえる場でもあるわけだ。

これを考えるとソーシャルメディアがいうところのソーシャルはやっぱりソーシャルダンス(社交ダンス)のソーシャルである。エチケットが非常に重要だ。タンゴを踊ろうともワルツを踊ろうとも、ステップやターンを学ぶことは技量的な問題であり、大した問題ではない。練習すれば済むだけのことだ。
しかしあなたがエチケットを守れなければ、一緒に踊ってくれる人はいないだろうし、しっかりしたリードができなければあなたのパートナーはあなたを見限って他のパートナーのもとにいってしまうかも知れない。
「紳士・淑女」という観点から、一つ分かりやすい例を挙げよう。例えば、ダンスを練習する際に、パートナーを順番で変えていくというのがある。この際相手が例えどんな人物であっても、対等に扱うということが求められるわけだ。それを「紳士・淑女」という。相手によって、露骨に表情を変えたり、ダンスの手を抜いたりあるいはいきなり濃密にしたりするというのは明らかにマナー違反である。そして、誰かがルールを破るとダンスホールに不協和音が流れだす。これは現在ソーシャルメディアの世界で起こっていることではないだろうか?

折しも、日本ではあのワールドカップ決勝戦、最後のPKを蹴って見事なゴールを決める瞬間が幾度と無く流されていた熊谷紗季選手の「合コン」での暴露ツイートを巡る話題がネットを賑わせているところ。どうやら騒動の元になった人物はすでにアカウントも削除したらしい。優勝は国民的な慶事であったわけで、それに一気に水を差してしまうような格好になったこのニュースはあまり快いものではないが、やはりマナーは重要である。ツイッターでも原子力でも、例えいくら便利でも使い方を誤ればとんでもないダメージを与えてしまう。ツイートした本人が、本当に友人の友人だったのか、あるいはどこかの勢力から送り込まれた刺客(!?)なのかは知らんが、しょうもないことで折角の雰囲気を台無しにしないで頂きたい。もちろん当の熊谷選手にも脇の甘さという部分はあったろうが、本人も今頃痛烈に反省しているだろう。

ところで、この件に関して我らがキングカズがもっともなコメントで養護したと報道された。

【横浜FC】カズ擁護 熊谷は悪くない NikkanSports.com

キングいわく
「プライベートの飲み会だったんですよね。そういうの(ツイッター)で言ってしまうのがおかしい。本人が許可しているならまだしも。外に漏らす行為自体が考えられない。それが悪いんじゃないかな。(熊谷選手には)何の問題もないよ」

ごもっともである。しかし、この写真がスゴイ、ホントに王者の風格である。なでしこジャパンもいまや世界の女王になったのだから、慣れないだろうが世界の風格を身につけて頂きたい。世界はあなたたちのことを見ているし、世界中の多くの少年少女たちがあなたたちのことをロールモデルとして成長していくのだから。

そして、もう一度、
「感動的な試合をありがとう!」
苦境の日本はあなたたちのおかげで、とってもたくさんの元気を得ました。

日本の長期滞在ももうすぐ30日というこの日、
E-Book 2.0研究講座 (第8回)のゲスト・スピーカー&パネリストとして参加してきた。
会場は青山一丁目駅程近くの会議室コネクト北青山EAST。台風で開催前はすごい雨だったが、それにも関わらずお越し頂けた参加者の皆様に感謝。

講演内容 (スピーカー)
「コミュニティメディアから世界へ-雑誌ビジネスモデルの再構築に向けて-」
・雑誌の資産/機能の継承をめざすビジネスモデル
・無償コンテンツとソーシャルメディア (小笠原 治 MEDIVERSE 代表理事)
アメリカの出版メディアの歴史についても言及する小笠原氏
まずは「デジタルリーディング」の習慣化を、というメッセージが印象的だった。

「欧米で拡大する無償コンテンツと関連ビジネス」
・拡大する無償コンテンツの実態
・無償コンテンツとソーシャルネットワーキング (鎌田 博樹 EBook2.0 Forum編集長)
無償コンテンツの例と意義について説明する鎌田氏

パネル討論「出版マーケティングとして見た無償コンテンツとソーシャルメディア」
・Web時代の雑誌生き残りへの課題
・無償コンテンツは雑誌を活性化できるか?
・ソーシャルネットワーキングから雑誌のビジネスモデルは生まれるか (立入 勝義 『ソーシャルメディア革命』『電子出版の未来図』著者)
出版をソーシャル化する

パネルディスカッションの様子

小笠原 治(MEDIVERSE 代表理事) モデレーター:鎌田 博樹

パネルディスカッションの前に、15分ほどで簡単なプレゼンをさせて頂いた。内容は「電子出版を社会化する」。
実はその前に行われた小笠原氏のプレゼンの内容が素晴らしく、ソーシャルメディアとアメリカの実情、出版と電子出版市場の趨勢などが見事にまとまっていたので、内容を若干変更して、ウィキペディアの説明に時間を費やした。というのも、ソーシャルメディアと電子出版という観点では、ウィキペディアが世界で最も進んだ媒体であり、それを学ぶことで見えてくる課題や可能性などがたくさんあるからだ。もちろん収益構造という観点ではウィキペディアは広告収益がなく、寄付のみに依存しているのだが、編集方針、フォーマット、ソーシャル化、持続可能な発展に向けて、など多くの課題を共有して、日本だけでなく世界のウィキペディア(あるいはウィキメディア)コミュニティで10年を超える建設的な議論と編纂活動がなされている。まさにウィキペディアを学べば、ソーシャルメディアと電子出版の未来が見えてくるのである。(筆者の講演についてのコメントを小笠原氏がブログで掲載されているのでよろしければそちらもご一読頂きたい)

ちなみに、日本の電子出版市場はいよいよ来年くらいからは本格化するのではないかという気がしている。やはりカギはキラーコンテンツ。私が学生の頃本多勝一氏らの手で「週刊金曜日」が創刊されて話題になったが、あれくらい話題になる電子雑誌がまずでてくるかどうかというのが日本では分水嶺になりそうな気がしている。というのも、日本でのタブレットの普及は目を見張るほどであり、WiMaxの利便性と共に、スマホ&タブレットのユビキタス環境が実現しつつあるのが見えるからだ。

私は常々日本のWiFiホットスポットの不便なのがネット社会の弊害だと思っていたが、WiMaxを含めた「どこでもWiFi系」のサービスが充実してきているのを見るにつけ、逆にアメリカよりも大きなポテンシャルがあるような気がしてきた。(もちろん国土面積の違いが大きい) 購読性で成り立つビビッドな電子雑誌は果たして二年以内に出てくるのか、そこに注目していきたい。そして、できたらそのコンテンツは世界にも通用するものであって欲しいなぁ。

電子出版→ソーシャルメディア→ネット選挙 の波がじわじわ近付いているのを感じる。何度も言うが、検証すべきカギはウィキペディアである。

第四夜

今晩の話題は電子出版。先日当ブログでも紹介したように、アメリカのキンドルストアではすでに独立系著者もミリオンセラーを出す時代。世界的ベストセラーハリーポッターシリーズの著者であるJK ローリングも自前で電子出版をするという噂が流れるような昨今、誰かが業界を牽引していく必要があるのは言うまでもない。理由は単純、耳目が集まり、みんなが「儲かる」と思うからである。何事もムード、気運が大切である。私は今後、地域的な情報や少数意見などが積極的に配信される環境ソーシャルメディアやネット選挙が実現していく世界を予見している。その可能性は人をとてもワクワクさせるものである。

市場としても、無名の人物や作家を軽視したり無視したりせず、自己の感性で新人作家やコンテンツをどんどん発掘していくべきである。今や日本を代表するベストセラー作家である東野圭吾ですら、デビューしてからの10年は鳴かず飛ばずだったのだ。そして、当時発表した作品は多くの文学賞で落選したにもかかわらず、今ではそのほとんどが大大ベストセラーである。(しかし、筆者自ら「絶対的に自信のあった」(たぶん最後の御挨拶)と評した「変身」が直木賞の候補にすらならなかったのはどうしてだろう。。。私もあれが東野作品の最高峰だと思っている。読んでいないかたはぜひご一読を。自信をもって勧める一冊です)

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