Archive for 1月, 2010

日本に滞在中に報道された下記のようなニュース。
出版大手21社が新法人 電子書籍化取り組み強める

内容の解説については今やそのコンテンツの豊富さのみならずアクセス数の上でも電子出版ポータルとしてはゆるぎない地位を築きつつあるEBook2.0 Forumの鎌田氏の記事に詳しいので、そちらに委ねたいと思うが、この大同団結が意図するところは明らかである。(これがいわゆる合従連衡の故事のような出来事に発生する可能性もあるのだが、それはアマゾンの動き次第だ)
マンガのデジタル直販を始めている佐藤秀峰氏がブログでこの件について言及している内容も話題になっている。いわく「漫画家が出版社を養ういわれはない」。

筆者が思うにこの問題のポイントはパワーバランスである。現状の出版業界ではこのパワーバランスが著しく出版社側に偏っている。(他によく似た例では歯医者と歯科技工士の関係があるそうで、これも日本ではかなり技工士側に厳しい待遇になっているが、アメリカではほぼ対等だそうな)戦後の日本の経済成長を支えてきたのはモノづくりであったが、自動車や家電と言った物品以外にも日本は「コンテンツ」をつくってきたのであり、この意味で工員的な体制で仕事を続けてきたのはある意味仕方がないかも知れない。しかし漫画家や作家がブルーカラーかというと、必ずしもそうあるべきではないし、分業や報酬といった観点でも、もっと違ったシステムもいくらでも考え付くはずである。

筆者は電子出版の力がとてつもなく大きなものであり、結果的にはそれが世界中の多くの人々のためになるということを信じてやまない。特に今経済力を失い、このままいくと世界3位ばかりか、7位(ドイツ、フランス、イギリス、イタリアに抜かれれば)、あるいはもっと下(その下の諸国は接戦である。Per Capitaだと中国とはまだまだ開きがあるが、こちらでは日本は20位以下である)の地位に甘んじなければならなくなるかも知れないという危惧間の中、日本はこれからアジア圏に対して文化的リーダーという地位を築き、他のアジア諸国が先進国の仲間入りをするのを先導する立場をキープすべきだというのが私の持論である。(アプローチや視点が若干異なるが、これは大学で専攻した環境政策学のコンセプトにも通じるものがある)

一方大手出版社の気持ちもよく分かる。この不況と、躍進しているチャイナパワーで揺れるグローバル経済の中、誰しもが先行き不安を感じている。誰だって将来が見えなければ怖いのである。特に日本の出版業界は寡占に近い状態が続いてきており、「大手」はめっぽう強かった。が、この「大手」があちこちの産業で崩れるのが今の社会である。航空業界、音楽業界、自動車業界など栄枯盛衰はどこにでも存在する。資本主義の中では競争力を失えば滅ぶしかない。そうなりたくなければ、生き残りに全力をかけるしかないのだが、そこでの生き残りというのは「適者生存」という言葉が示すように、変貌する市場において「適者」となるための行動をとり、実際にそうなることであり、これまで通りのやり方を維持する方法を必死に模索することではない
筆者は常々資本主義社会の次のステージは最適化社会であると考えているのだが、つまり、これまでにあった無駄が全て排除されていくということだ。今世紀の市場経済にはこのような「無駄」や「非効率性」を許容する余力がない、というか許容することをそもそも認めない。

マンガが日本の出版産業を支えている、ということはよく分かる。そしてその産業の育成に貢献してきたのは大手出版社であった。その功績は確かに多大なものである。しかし、時代は変わる。
思うに、今回の電子出版が入れようとしているメスはマンガ産業の構造そのものについてではないか。巷ではファーストフードの店長などに対する残業賃金が問題になっているが、本質的にはこういう問題に近いと思う。
この点で筆者は自分の弟という非常に身近な人物を通して、社会から悪くいうと「搾取」されてきている人物の生活を見ている。高卒の学歴しかない弟は漫画家を志望して、食いつなぐために某有名飲食FCチェーンでアルバイトを続け、その後店長になった。しかし、傍目にその待遇はひどいものであった。残業代ももちろん発生しないし、気まぐれなアルバイトが空ける穴を埋めるために急遽休暇を返上して朝5時に出社しなければならない。漫画家やアニメーターといった日本の一部の産業を底辺で支える人たちの生活もこれと同じかそれ以下であったりはしないか?勿論下積みが大切なのは分かる、が、クリエーターとて人間である。安い給料でひたすらこきつかわれ続けるのは人権問題であり、そのような立場の人間を想定しなければ成り立たない産業というのはそもそもビジネスとして破綻しているのではないか。搾取しているとかされている、といった問題ではなく、双方が歩み寄るか新しい線引きをすることでこの問題に向かい合わない限り産業自体が成り立たなくなり共倒れするという話だ。

弟はその後転職したのだが、それまで10年以上(私の目には)「過酷な」というか「不条理な」労働を続けてきた。アメリカの労使の観点からすると完全に違法な行為であることがまかり通っている。勤務そのものが過酷であるということよりは、前提とする雇用のルールが捻じ曲げられているのである。しかし弱者はそれに気づかなかったり、泣き寝入りすることを余儀なくされたりするのである。特にこの稀に見る大不況ではそうなっても仕方ない。が、それは「他に選択肢が無い」場合である。筆者が日本のクリエーター達に声を大にして言いたいのは、電子出版がそういうこれまで日の目を見なかったクリエーター諸氏に明るい光を見せることができるかも知れない、ということである。

もちろんこの為には、クリエーター側でも変わらなければならない。変わることも、その変化に慣れることも痛みを伴う。この場合には、例えば大手出版社に対する依存心を捨てることがそうだし、狭い日本の文化の中でしか受け入れられないコンテンツや描写手法というものを、より世界で受け入れられるものに変えていくということがそうなのかも知れない。しかし、市場はそこにあるのだし、日本の漫画家は世界には類を見ない高度な文化的生産者であると信じて疑わない。新しい出版パラダイムの中では例えば漫画家と編集者、漫画家と原作者といったこれまでの関係の中でもダイナミックな変化が必要とされるのかも知れない。が、逆をいうとそこには大きなビジネスチャンスがあるということだ。日本では有名な漫画家でも(一部の例外を除き)世界ではほとんど無名である。日本では誰もが知ってるTVアニメでも、海外で誰もが知っているTVアニメなんて実際にはほとんどないのが現実だ。(日本のマスコミ「大本営」がどういう報道をしているかは知らない)これはつまり、「チャンス」である。日本のプロスポーツ選手の多くが世界を経験して強くなり、それを日本に持ち帰ったように、これから日本のクリエーターも世界でどんどん武者修行をして強く、逞しくなって欲しい。そうすることで閉鎖的な現状に変革をもたらすことができるというのは、スポーツにとどまらずビジネスや研究の世界では証明されている。

クリエーターよ大志を抱け!と筆者はエールを送りたい。
そしてたくさん儲けて自身の夢をどんどん叶えていって欲しい。もちろん前提条件は”NO PAIN, NO GAIN”であるから痛みを伴うのは覚悟して欲しい、がそれは単なる使役労働を課せられるのとはまったく異なる次元の痛みであり、全て後の自分のためになる痛みである。何度も言うが電子出版という市場はまだ始まったばかりの市場であり、その市場規模がどれくらいの大きさになるかは計り知れない。

(上述の弟の話に戻ると、実は単純な勤務時間や作業環境、従業員を抱えることのプレッシャーなど鑑みるともちろん筆者を含む起業家のそれのほうが、はるかに厳しいものなのである。時にはまったく見通しが立たないような状況に身を追いやられることもある。が、それはまったく異質のものであり、そこには大きな喜びが並存するのである。だから続けられるし、無理もできる。その喜びが何であるかをぜひ独立したクリエーター諸氏の目で確かめて頂きたい)

昨日2泊の東京出張から戻った。2泊の間にソウルに日帰り出張をして、翌日LAに戻るという強行軍だった。前回もLAからソウル日帰りでそのままNYに飛ぶ、というのがあったがそれにも増して今回はきつい日程だった。東京も結構寒かったが、ソウルでは雪が積もっていたのでびっくりした。(ソウルと北京はどうやら同じくらい寒いらしいから、北京の同僚の身が思いやられる) しかし大きな成果を上げることができたので満足だ。中国、香港、韓国、日本、アメリカと他拠点で同時進行しているプロジェクトがようやく大きな山場を迎えたというところ。リーダーのODM開発の件ではプロトタイプが上がってきたので、やはり実機を目の前にするとモチベーションが上がる。

さて、表題の件だが先日のCESで電子リーダーが多く出展されていたことを受けてか、アマゾンはいよいよ電子出版プラットフォームであるアマゾンDTPのルールを変更し、より多くの作家や出版社の参画を求めるようになったようだ。DTPに登録されているアカウントに来たアマゾンからの告知メールによるとDTPの変更点は下記のようなものである。(Digital Publication Distribution Agreement全文についてはこちらを参照)

Recent Changes

We updated the terms of the Agreement on January 15, 2009. Below is a summary of the principal changes contained in the revised Agreement. You should carefully review the revised Agreement in its entirety to ensure you understand fully all terms of the revised Agreement.

• Section 2: We modified the procedures for amending the terms of the Agreement.
• Section 3: We modified the termination provision, including by providing that you or we may terminate the Agreement at any time.
• Section 4: We added provisions relating to eligibility to participate in the Program, account information, and account security, including that you may only maintain 1 account at a time, and that if you have multiple accounts, you will have 30 days to consolidate your accounts.
• Section 5.1: We added provisions relating to delivery, content requirements, rejection, withdrawal, and reformatting of Digital Books.
• Section 5.3.1: We modified the provision regarding list prices for Digital Books.
• Section 5.4.2: We removed the obligation to have a U.S. bank account to participate in the Program, to allow international publishers to participate in the Program. We also added a provision for circumstances under which we are entitled to withhold payments for a period of time.
• Section 5.6: We added a provision regarding our use of geofiltering technology.
• Section 5.7: We added a rights dispute resolution provision relating to claims of copyright infringement.
• Section 7: We added a provision covering confidential information.

変更は1月15日の30日後から有効とあるので、バレンタインデーには自費出版で独自のプレゼントをすることも可能になるかも?

これを紹介しているキンドル関連サイトもあるが、そちらにもあるように主要な変更点はやはり下記2点であろう。

1. Authors and Publishers outside the US can now publish their books for the Kindle. Before this only US based authors could use the DTP platform.
2. English, German, and French language books can be published.

1.米国外の著作者と出版社もキンドルに向けて出版することができるようになった。以前はDTPプラットフォームの利用は米国在住の著作者に限定されていた。
2.英語、ドイツ語、フランス語での出版も可能になった。

また併せてDRMの付与選択や下限価格の変更(!)も行われるらしい。価格についてはこれまで一律99セントの最下限だったものが、ファイルサイズに応じて$1.99(3MB-10MB) と$2.99(10MBを越えるもの)。となったらしい。いわゆるマルチアカウントも禁止になったようで、複数口座をもっている場合は30日以内に一つにまとめるようにという指示がでている。

当社のような出版社に対してこれは大きな変更である、が、いよいよ世界中のクリエーターがアマゾンDTP市場に参入できることになったという点では大変有難いことである。アマゾン以外の電子ブックはここまでサードパーティによる出版に注意を払っておらず、アマゾンは今の間に自社のサービスの隠れた強みを前面に打ち出すつもりなのであろう。また、これには近々その全貌が明らかになるアップルのタブレットに対する競争意識があるのも明白だ。アップルのタブレットはハード自体も興味深いが、我々のような専門家が注目しているのはやはりApp Storeで見られたようなサードパーティの参画モデルである。アップルはタブレットの機能を最大限に活かしたクリエーターやアーティストの参画可能型出版モデルを打ち出すべきであるし、それができなければタブレットの魅力は半減し、アマゾンが一歩先に出るということになるだろう。

いよいよ熱くなってきた、世界の電子出版市場。狭い日本を抜け出して世界に進出するチャンスです。我こそはと考えるクリエーターのみなさんはぜひ当社に出版の相談に関するご連絡ください!

TEDXTOKYO新年会(1月15日)

日付をバックデートしてブログが書けるのがワードプレスのいいところだったりして、後になったらちゃんと時系列でエントリーを入れてるように見えるし(笑)(このブログ実際のエントリーは1月22日)

というわけで、TEDXTOKYOの新年会に参加してきました。東京に二泊の出張で着いた翌日に日帰りでソウル出張、その帰りに羽田から会場である恵比寿のMLSカフェに、というハードなスケジュールだったけれどもそれでもぜひとも参加したかったTEDXTOKYOの新年会(会の画像はこちらでも確認できる)。

TEDは非営利団体によって運営されており、スピーチや会合を通して優秀なアイデアを世界に広め、啓蒙し人々をつなげる活動を行っている。運営しているThe Sapling Foundationの創設者は最近FREEという本で有名になったクリス・アンダーソン。
名前のTEDはそれぞれTechnology、Entertainment、Designを意味し、それぞれの分野から第一人者が壇上に立ち18分とかの制限された時間内でプレゼンテーションを行う。過去の動画はYouTubeやTEDのサイトで視聴することができる。TEDのBrain TrustにはGoogleの両創業者やアマゾンCEOのジェフ・ベゾスなども名を連ねており、過去のスピーカーにはそれこそスティーブジョブズやアル・ゴア、ボノ(U2)など超有名人も含まれているが、基本的には世界に誇るプレゼンテーションを行うことのできる、それぞれの業界の超一流の専門家ばかりである。

↓TEDをご存じない方々のために
TED公式サイト
TED ウィキ

TEDXTOKYOは2009年から日本で本格的に指導したTEDとは独立した(!?)関連団体で今年は5月15日に行われる予定で、今回は光栄にも主催者側からお招きを頂き、現地にて設立者のPatrick NewellとTodd Porterのご両名に会って自己紹介と共にスピーチの内容についてお話させて頂きアドバイスを得た。(参加者が多いので、筆者のような若輩者がその栄誉あるスピーカーの地位を得られるかどうか分からないが、自分なりのアイデアがあるのでそれをまずはぶつけてみようと思っている)

(現地でお会いした方の中に日本アイビーエムの勝屋氏という方がいらして、現地で撮って頂いた写真をブログで拝見したのでこちらにも貼らせて頂きました)

TEDXTOKYOの設立者 Mr. Todd Porter

TEDXTOKYOの設立者 Mr. Todd Porterと

iPhoneで撮影した写真

iPhoneで撮影した写真

とにかくこのイベントは洗練されている。参加者はほとんど皆バイリンガルで日本を変えようという意気込みをもった志の高い人ばかり。会場にはTEDの過去のビデオが大型円形スクリーンで上映されており、迫力満点。勝屋氏が言われているように熱気ムンムンという感じだった。
参加者で私が知っていたのは先ごろLAのメディアイベントでプレゼンをされた会田哲也さんくらいで、幸いにも会田さんを早いタイミングで見つけて設立者を紹介してもらったという流れだった。参加者は招待制でかなり厳選されていたらしいが、それでも225名集まったとか。新年会というので筆者の頭の中にはまったく違う図が浮かんでいたので行ってみてびっくりした。

フリー (クリス・アンダーソン)

1月6日付けASCII.JPのコラム 池田信夫の「サイバーリバタリアン」 ― 第99回日本は電子ブック戦争になぜ敗れたのかにて池田氏がすでに日本の敗北を予兆するような論調で自説を展開しているのは、恐らくEbook2.0Forumの鎌田氏が述べるように、逆説的に日本の出版業界や家電メーカーに警鐘を鳴らしているということであろうと理解できるが、これはつまりそういう論を展開してでも恐らく日本の市場を取り巻く環境は変わらないという絶望にも似た思いが氏の中にはあるからであろう。電子出版の専門家を自認する筆者としてはこれについてどうしてもコメントをする必要がある。

ちなみに、まず言っておくと「日本語のコンテンツは現時点ではほぼゼロ」(筆者注:池田氏のコラム本文ではなくおそらく編集部のコメントである)というのは間違いで、少なくとも3桁のコンテンツは日本語であるのが立証できる。というのは当社がアップしているコンテンツがそれくらいあるからだ。ただ、もちろんこれとてキンドルストアのSKU全体である40万冊の中ではわずかであるという見方は可能である。が裏を返せば99%近いコンテンツがいわゆる(ISBNをもっている)出版本の焼き直しであるのに対して、オリジナルコンテンツが1万あるとしたらそのうちの3桁だと1%以上が日本語のコンテンツなわけで、この数字は無視することはできない。(ちなみに日系最大の電子書籍専門出版社であるLMDPでは年内に3000タイトルをリリースしたいという目標を掲げている)

全体的な論調として池田氏の言及する点には賛同できるのは確かだ。が、一部補足すべき点があるように思えるので下記に筆者のポイントを述べる。

 ただ懸念されるのは、Kindleが独自フォーマットで、そのファイルは他の端末では読めないことだ。Sony ReaderもnookもPDFであれば読めるが、Kindleのファイルは読めない。アマゾンはKindleを事実上の標準にして「電子ブックのマイクロソフト」をめざしているのかもしれないが、これは消費者にとっては迷惑な話だ。音楽配信ではアップルのiTunesが事実上の標準だが、日本で多い DRM付きのファイルはWindows Media Playerなどでは読めず、価格も1曲150円程度に高止まりしている。

キンドルのファイルが他の端末では読めないこと自体に何の問題があるのかはよく分からないが、そもそもの問題はキンドルが日本語を始めとする2バイト文字言語のフォントに対応していないことなのである。(何のためのUTF-8か)日本語のコンテンツが「ほぼ」無い、理由もそこにあるし、そもそもキンドルストアで出版するにはアメリカ国内に銀行口座を有している個人あるいは企業である必要があるので、最初から海外の企業は出版社(パブリッシャー)として迎えられていない。(しかしこの点でアマゾンが実はAppleのApp Storeよりも遥かに低い参入障壁を設けていて、実際にはアメリカ在住であれば一般ユーザーでも簡単に電子自費出版できてしまうことは大いに評価したい)
ただ、ここで言われている「電子ブックのマイクロソフト」という表現は今一つしっくりこない、いうなれば「電子ブックのiTunes(あるいはアップル)」を目指しているということなのだろうか。これはきっと筆者がマックユーザーの多いアメリカにいるせいなのかも知れない、が、MSは音楽メディアあるいは書籍をそもそも販売していないし、オフィスのパッケージ群はいまやOpen Officeでも利用可能である。大体アップルはDRMにはむしろ反対で外そうという動きで進んできているし、WMPで再生できない理由はフォーマット(AAC)の対応の問題でこれはむしろMSの都合ではないか?また値段が高いかどうかと言われると、例えば先日筆者が試しに某週刊誌の電子版を購入した際に払った1ページ105円とかに比べると安いようにも思えるのだが。むしろこれまでのように、好きな楽曲もそうでないものもまとめてアルバムで買うことを強要されていたのが、そうでなくなったことを喜んでいる消費者も多いのではないか。

 このように先行するメーカーが垂直統合型の規格を独自規格にするのは当然で、そうしないと投資の収益が見込めない。PCも最初は各社バラバラの規格だったし、通信プロトコルも1980年代までは各社バラバラだった。しかしPCの場合には、IBM PCによって(期せずして)オープン・アーキテクチャができ、通信の場合にはインターネットでオープン・スタンダードができたことによって爆発的に普及した。電子ブックが今のように「バルカン化」した状態では、市場の大きな発展は望めない。

キンドルが今流行の垂直統合型ビジネスモデルの上に成り立っているということは疑う余地もないが、これはどちらかというと最近アップルのiTunesとiPodという画期的なビジネスモデルで確立された新しい概念であり、PCや通信プロトコル、あるいはSONYのメモリースティックや、ひいてはDVD規格などであったいわゆる規格競争は単純な規格対決によるメーカー同士の囲い込み戦略であるから、異質なものであると筆者は捉えている。筆者の観点では垂直統合型ビジネスモデルには「コンテンツ・ハード・プラットフォーム」が存在しなければならず、これがiTunesで言うと「音楽ファイル・iPod・iTunes」であり、キンドルでは「電子書籍・キンドル・キンドルストア」である。そして、これらをつなぐのはインターネットだ。この点では非常に近い形として家庭用ゲーム機(PS3、Wii、Xbox)や携帯電話コンテンツがあげられると思うが、どれも市場で独占的なシェアを築いていないという点では垂直統合型「志向」に留まっている状態であるといえる。
また将棋の陣形ではないが、垂直統合型が完成した際には市場を寡占よりもレベルが高い独占に近い形で占有できるパワーをもち、他のビジネスモデルや競合勢力に対して大きな影響を与えることが特徴だ。この点でiTunesは動画コンテンツも扱っているものの、こちらについてはNetflixやRedboxなどの競合やYouTubeという巨人がまだ存在するので、そちらでは型が完成していないと言える。(ただしビデオポッドキャスティングはそれに近いのかも知れない)
もちろんアップルもアマゾンも無料コンテンツにはそれほど興味はなく、「客寄せパンダ」程度の扱いである。App Storeでは無料アプリがそうだし、キンドルではアマゾンが販売している膨大なパブリックドメインコンテンツがそれにあたる。
また「アマゾン以外の」電子ブックが「バルカン化」しているというのはそうかも知れないが、これに向けて非アマゾン連合側が打ち出してきているのがEPUBフォーマットである。問題はDRM対応が統一されていないことと、買える場所(プラットフォーム)が統一されていないことであり、これは逆に言うと垂直統合型でないから仕方ない。(ちなみに筆者が考える電子ブック2.0ではこの問題をクリアーするソリューションは提供される)

 さらに問題なのは日本だ。かつてソニーは日本でも電子ブックリーダーを発売していたが、アイテムが増えなかったため撤退した。今回もGoogle Booksをめぐる和解で、事実上英米圏の本以外は除外されることになったため、日本での発売はきわめて困難になった。Kindleも日本では端末は売っているが、日本語の本は購入できない。その原因は権利者団体が異常にうるさいことと、流通機構が古いことだ。

先ほども述べたように「日本語の本が購入できない」、という事実は無いのだが、日本語の本がキンドルストアにあまりないということの本質的な問題は先ほど述べたように「フォントが対応していない」ことである。これは以前アマゾンのベゾスCEOが雑誌などの取材でも述べているように、「将来的には日本語のコンテンツにも対応していきたい」という方向性があるようだからそれに期待する他ないのだが、もしもアマゾンが日本の出版社がキンドルを支援する動きを期待しているとするとそれは大きな期待はずれに終わってしまうかも知れない。またCESでも展示されていたSONYの新型リーダー「Daily Edition」ですら日本語フォントに対応していないのはフォーマットを主導しているADOBEの方針に従っているからであり、そもそも現存する電子ブックリーダーはまだまだ電子出版に閉鎖的なアジアの出版社をターゲットとしていない。
これは逆に言うと、彼らですら欧米の出版社を納得させるのに並々ならぬ努力と交渉を続けてきたということかも知れず、同じ成果をアジアの出版社から得るためにはコストが合わないので市場を拡大させて先方の出方を伺っている、ということであろう。つまり日本のメーカーが日本の出版社を説得できなければ、誰が説得できるというのか、ということである。アマゾンが日本語フォントを出してこない理由も市場の価値をそれほど大きく捉えていないのか、それとも競合が出てくる可能性が少ないと考えているのか、ということだ。ただし日本の電子出版市場はアメリカのそれよりも大きいといわれているので、対応してくる可能性は十分にある。そのためには日本に大量にあるマンガのコンテンツがカギを握っていると思う。またリーダーとしての携帯電話の普及率も一つの要因であることは間違いない。

 しかし電子ブックには在庫リスクなんてないのだから、こんな不合理なシステムを守る必要はない。それなのに彼らはアマゾンの参入を求めようとしない。ここで販売力の大きいアマゾンの参入を認めると、それをきっかけにして日本の書籍流通機構が崩壊することを恐れているのだ。そうこうしているうちに、世界の本の主流は電子ブックになるだろう。2009年は全世界で520万台だった端末は、2013年には2200万台になると予想されている。

確かに再販制度の存在が日米間の大きな違いであるのは間違いない。が、ここで二点補足すると
1)キンドルストアで購入するコンテンツは実際には書籍のように「購入」つまり完全に保有している訳ではない(先日の商品回収騒動を想起頂きたい)ということと
2)商品は1週間以内であれば簡単に返品ができてしまう

ということだ。日本では通常書籍は返品できないから、むしろこの点が脅威と感じる出版社はかなりの数に上るのではないか。マンガなどこれをされたら一溜まりもないのである。恐らく筆者でも新書本が簡単に返品できるのであれば、流行のものをとりあえず全部購入してみて、すぐに一通り読み終えて気に入らなければ返品してしまうかも知れない。つまり立ち読み、ということだが1週間は十分すぎる「立ち読み時間」だ。

数値に関して言うと表示媒体として主流のe-ink液晶の出荷台数は2018年には7700万枚を超えると言われているし、先日のエントリーでも記したiSuppliのデータでは世界の端末数は2010年で1200万台、2012年で1800万台になるという。世界の本の主流が電子ブックになることは間違いないが、これは逆にいうと市場そのものが大きくなる可能性も秘めているということだ。例えば電子メール以前に地球上に流通していた手紙の文字数と電子メールを含んだ現在のそれとでははるかに現在のほうが多いに違いない。つまり出版業界が生き残る道と考える手も十分にありうるのだ。

 このままでは、日本は置き去りだ。要素技術はすぐれたものを持ちながら企業に戦略がなく、既得権を守ろうとしているうちにプラットフォームを海外のメーカーに取られてしまう失敗は、音楽配信のときも経験したが、彼らは懲りていないようだ。そのときついた差が、今度の電子ブックでさらに大きくなるだろう。このままでは日本の家電メーカーは、アマゾンやアップルの下請けとして生き延びるしかない。

まったく同感だ。
怖いと言って脅威から目を背けたり、目を閉じたりしても脅威は立ち去っていかないばかりか、自身との距離を測ることができないので逆効果である。
筆者は高校時代にハンドボールのゴールキーパーや格闘技をしていた経験からも、ボールや突きから目を背けることでそれを回避できると思うのは大きな間違いだ。顔面めがけて飛んでくるあの硬いハンドボールに対応するキーパーの動きは目を閉じて顔面で受け止めることでもなければ、「キャー」と叫んでよけることでもない。じっくり凝視してそれを手で後ろに跳ね飛ばす(注:ハンドボールはサッカーと違いエンドラインの後ろに飛ばせばキーパーボールである)かキャッチすることだ。突きも同じくだ、しっかり見ないと避けられないし相手にカウンターを喰らわすこともできない。

今回のCESで明らかだったように、もはや世界市場での主役は先日世界一のIT・家電メーカーの座を勝ち取った韓国のSAMSUNGやそれに続くLGであり、大躍進している中国の企業である。アメリカでは昨年30社以上の中国系企業が上場したし、恐らく今年はそれ以上の数が新規上場あるいはM&Aによりオーナーが中国資本に変わるであろうと思われる。 (NHKスペシャル チャイナパワーより) が、彼らですら容易に成し遂げられないのが「垂直統合型」ビジネスモデルなのである。それを脅威と感じるのは日本だけではないのだ。が、中国のようにそれを頑として受け付けない、という姿勢を取るのも一つの考え方であろう。ただしその場合はこれまで日本市場を牽引してきた「内需」というものに依存し続けるという姿勢を保つ覚悟が必要であり、少子高齢化、多額の負債、低下し続ける国際競争力と流入し続ける海外資本という構図の中でそれにしがみつき続けるという態度を貫くには、覚悟だけでなくそれ相応の対価を支払わなければならない。日本ではNHKの大河ドラマ「竜馬伝」が人気のようだが、「鎖国か開国か」という議論をもう一度考えてみるのはいいことなのかも知れない。(もっとも、どれだけ考えても新たに鎖国をするという選択肢を国民がとる可能性があるようには思えないのだが)
(余談になるが、筆者は勿論男子なら誰でも一度はあこがれるといわれる坂本竜馬の大ファンである、が、一般的な竜馬ファンに対しては少し抵抗感をもつことが多い。その理由は坂本竜馬という人物を理解すればするほど、彼がいわゆるイコン(偶像)として崇拝されるなんてことを一番毛嫌いしただろうことがよく分かるからである。彼が必要としたのは彼を理解して共に志を叶えるために戦ってくれる者達、つまり「志士」であった訳で自分のことを誉めそやすだけで肝心の「開国談義」を傍観しているという者たちがいたら彼の視野にも入らなかったに違いない)

では、要旨に戻ると日本は本当に電子ブック戦争に敗れ「た」のだろうか?筆者の結論は「NOT YET」である。リーダーの戦争ではすでに敗れかけているのは事実である、が、まだまだ日本には他の市場に存在しない宝の山がごっそりある。それがコンテンツだ。日本に埋没する宝の山をどう発掘して、世界に向けてそれをお金に変えていくのか、そしてそれを成し遂げるために必要なデバイスの開発を誰がどう行い、業界に対してイニシアチブを取っていくのか。それが筆者にとって重要な着眼点である。日本ではよく「秋葉系」と揶揄されるいわゆる「オタク文化」の底は深く、それが世界の一部のファンを魅了してやまないのは周知の事実だ。そして、「にちゃんねる」に代表されるオンライン掲示板でも数々の名作やドラマが生まれてきており、これはなんといっても成熟した市場と民度の高さが織り成す文化である。他のアジア諸国に先駆けて「世界第二位の経済大国」という誉を堪能してきた日本の地位は他のアジア諸国から羨望の的であった訳であり、その間に日本の中に培われてきたものはいわゆる「付け焼刃」のものとはまったく異なる高次のものである。今後はその経済的地位をどんどん下げていくとしても、日本はアジアの文化リーダーとして文化圏を牽引していくことができるはずだ。課題は多いが、そんなものに煩わされている時間があればしっかり課題の本質を見据えて対処方法を考えるべきだ。例えば躍進する中国市場を考えて欲しい、日本は中国以外で漢字を母国語の中に取り入れている唯一の民族である。つまり、日本人ほど中国語を学習するのに有利な立場にたっている人はいないのである。これは中国の地位が向上すればするほど有意義になってくるではないか。
敢えて苦言を呈すれば何年勉強してもモノにならない英語の勉強に労力を費やしすぎずに、比較的学びやすい中国語や韓国語の学習も並行させてみるなどしてみるのもいいかも知れない。過去にSFC(慶應湘南藤澤キャンパス)で試みられていた実験がうまくいったのかどうかは知らないが、多言語を同時に学ぶことは思考を柔軟化させ、発音の学習にもよい相乗効果を生むなど、効果的であることはよく語れることである。

(誤解なきよう補足すると、これは英語を10歳の時に少人数制英会話教室で学び始め、その後25年間に渡って尋常ではない努力をして英語を学んできた筆者が、韓国語や中国語を学んだ際に感じた「費用対効果」に対する実感を端的に述べたものである。逆に言うとそれくらい日本語と英語はかけ離れた言語であり、いわゆる「ペラペラ」という幻想的状態に達するのは英語学習者の1%にもはるか満たないという私的観測に基づく意見を述べているだけであって、決して英語を話せるようになるメリットを否定したり英語をマスターするのが不可能だと言っている訳ではないことにはしっかり留意頂きたい。ZEN ENGLISHという英語学習論がこのブログのメインテーマの一つであり、日本人の英語能力向上に対して私が軒並みならぬ情熱をもっていることは周囲の方には理解頂けていると思う)

この意志に賛同して頂ける有力なパートナーがいれば、きっとまだまだ日本は形勢を逆転できるはずである。が、その前にもう一度「鎖国か開国か」の議論を考えて頂くことをお奨めする。結果は火を見るより明らか、であったとしてもである。

WSJの記事伝えたところによると、2年以内に、中国が世界市場の20%を占め、2015年までに米国を抜いてトップに立つという。
またしてもチャイナパワーの恐ろしさだが、eBook2.0 Forum主宰の鎌田氏によると、この背後にはやはり市場の重要性を確信して支援する政府の動きがあるという。氏はまたこう語っている。

米国の調査会社 iSuppli の予測によると、2010年のE-Readerの世界市場は1,200万台で、2012年には1800万台。さらに DisplaySearch社の中国市場予測によれば、2009年には80万台であったものが、10年には300万台に跳ね上がり、2015年までには世界最大の市場となる。13億の人口と、すでに世界一となった自動車市場などを考えるならば、これは十分に合理的な推論だ。しかし、潜在性を実現するには、日本と同様にコンテンツの整備を図る必要があり、同時に他国ではあまり問題になっていない、DRM環境を確立してコンテンツで儲かる仕組みをつくる必要もある。イェ記者は、ハードとコンテンツの問題を同時に解決しようとする中国企業のダイナミックな動きを伝えている。

(引用元:eBook2.0Forum

電子ブックリーダーの市場は今始まったばかりである。レッドオーシャンだとかいう言葉をふりまいて市場進出を危ぶむ声をだそうとするアナリストがいると、それは大きな勘違いだと私は断言する。それはあくまでもありきたりの、従来の発想で作られた「リーダー」としての市場の話をしていて、我々はそんな市場など最初から見向きもしていない。今回CESで電子ブックリーダーを展示していた唯一の日本の大手メーカーであるSONYですら、日本語や中国語などのいわゆるダブルバイト文字対応を視野に入れていない、というかADOBE標準に従うから入れられない。SAMSUNGがいくつも異なるサイズを提供していたように、現時点では電子ブックリーダーの理想的なサイズ(もちろん市場により異なるべき)ですら、統一意見はでていないという見方が正しいであろう。もちろんキンドルに対抗するというのがSONYのマーケティング戦略であろうから、そこを目指す分についてはSONYが独自のリソースでどこまで辿り着けるかという点には注目したいとは思っている。

今回筆者が企画しているいわば、電子ブックリーダー2.0 (eBook reader 2.0)はこういう「リーダー」的な発送とはおよそ無縁のものであり、出版市場そのものの概念を覆す今後の電子出版の波に貢献するものとしていくつもりである。(今週はこの件で韓国と日本に出張する予定)
まだまだコンセプトが理解できない向きが大半だと思う、特に日本の市場ではいまだに「携帯万能」論がさかんであるのでまたしても世界市場から置いてきぼりをくらう危険性が高い。だが最初は市場で大きな反発があったアイフォンにしたって今では普通にみんながもっているデバイスになっているように、市場の第一印象とは関係なく、良貨は悪貨に駆逐「されず」流通する傾向がある。これは利便性によるところが大きい。私は新しいもの好きなので、最初から新しい物に興味を示して試してみるいわば “Early Adopter”なので、これまでに幾度と無く日本人というか日本の市場が新しいものに反発してネガティブな声明を伝えるのを経験している。が、後になると何の事はない、そういう声は全て死滅してみんなそんな意見など完全に忘れ去っている。

私がこの点でいつも使う例は自動車の「オートマVSミッション」クラッチ機能だ。最初はどれだけの人がオートマに対してネガティブなことを言っていたか、しかし私は最初からオートマが流行るしかないと思ってた。なぜならそっちのほうが圧倒的に便利だから。(アメリカではもはや一部の高級スポーツカーを除いては全部ATだし、大体試験の際に日本みたいにどっちも区分しないし免許も同じだ。ちなみにスクーターでも排気量がちょっと大きければいわゆる大型二輪の免許が取れる場合があり、筆者も一度それで取得済みだ)
もう一つの今となっては失笑する例は昔雑誌媒体を中心とするメディアで流行った「文系はワープロ、理系はPC」というマーケティング文句だ。今となったらまったくもってナンセンスである。結局みんなPCになったではないか。もちろん例えば親指シフトやトラックボール、左手マウスなど実際にはデファクトのモードよりも便利なものであっても、市場を牽引するハードウェアが圧倒的な偏りをみせていてそれを覆せない場合もあるがこの場合は既にあるデファクトスタンダード(この場合ではQWERTYや右手用マウス)がある程度の利便性やメリットをもっていて乗り換える必要がないと感じる人が多いということも示しているとは思う。今はOSがこの論争の興味深い対象であることは言うまでもない。

で、COPIA(コピア)である。簡単にいうとコミュニティ機能を内蔵した電子ブックリーダーの各社と話したが、COPIAのような画期的なサービスを想定していたところがあっただろうか。若者の声を代弁するというのはこういうことであり、キンドルDXが大学生のテキスト市場を狙いつつ未だに大きな成功ができていないところはこういう視点をもてなかったことにあると思う。このCOPIAが市場にでてHuffington Postなどの主要オンラインメディアで取り上げられたことは電子出版市場において非常に効果的なことだと思う。これから、従来の路線でしか電子ブックリーダーを捉えてこれなかった企業は戦国時代に突入していくのではないか(笑) 過去の開発費が無駄になるばかりか、新たに大きなコストがかかってしまう。筆者が考えるeBook reader 2.0の視点からすると、COPIAの概念はまだまだ荒削りで、マーケティングも学生向きに偏りすぎているきらいがあるが、風穴を開けるのに貢献したことと、若者の声をフィードバックすることができるバックグラウンドを備えているという点は十分に評価できる。巷ではNOOKがどうだとかDAILY EDITIONがどうだとかいうハード論争にとかく終止しがちであるが、本当のキンドルキラーはむしろこちらである。あくまでもコンセプト的に、ということではあるが。

少し電子出版から逸れるが、今回日本のJETROブースに日本からロボットがきていた。
日本で大きくメディアに取り上げられていたのは下記の一番下のi Fairy ロボット(製造元はサンリオグループのココロ社)だそうだが、個人的には最初のセラピー型ロボットのPARO (パロ)が一番面白かったし動作が可愛かった。(口につけるおしゃぶりの先に充電コードがついているのは何とかならないかと思うんだけども) (画像をクリックで動画再生)

どこかで見たことがあるような白アザラシ型セラピーロボット PARO”

ヒヨコ?みたいな不思議な形のロボット KEEPON

会場で大きな話題となったとされたi Fairyロボットだが、正直。。。立って踊ってくれてたらもう少し分かりやすいのだが、今一つ展示の意図がよく分からなかった。このレベルのロボットならもっと前からできたはずなので、何かすごい最新機能があるはずだと思ってしばらく見てたが目が色んな色に光る以外には変わり栄えがしなかったように思うのだが。専門家が見たらまた違う意見なのだろうか。

世界初のお披露目となった少女型コミュニケーションロボットの「I-FAIRY(アイ-フェアリー)」

科学館や博物館でガイド役が期待されるというが。。。

CES2010 プレスルームの風景

PressRoom1
メインのプレスルーム ちなみにプレスがもっているのはマックブックばかり。

PressRoom2

テーブルを丸ごと牛耳ってるのは有名なGizomodoのクルー

GIZMODEのクルー

GIZMODEのクルー

ランチを逃した我々にピザを差し入れてくれたのが嬉しかった。Thanks, Gizmodo!

Gizmodo

昨日はその後も順調に取材および商談を続けることができて5時ごろ会場を後にした。今回はすぐ近くの公式パーキングにも車が止められるのだが、そこの駐車場が大きすぎて車を探せなくなって20分ほどうろちょろとする羽目に。。。ちなみに今朝になってみると、昨日のブログへのアクセスがものすごいことになっていた。トラフィックを分析すると、どうやらヤフーとかニューシングでも取り上げられたようなのだが、逆にこちらからではどれがトラフィックの元になったのか分からなかった。まぁ沢山の方にこのブログを読んでいただけることはライフワークを執筆とするブロガー冥利に尽きるというものなので、頑張ってレポートを続けたい。

さて、SAMSUNGとSONYの次に私が期待していたのはマーベル(MARVELL)という会社の電子ブックリーダーだった。この会社は中国企業だが、中国独自の3G規格であるTD-SCDMA産業連盟のパートナー企業でもある。ちなみにアメリカンアニメのマーベルとは全く別の会社なのだが、何故かあちらのマーベルの大御所「神様」Stan Leeが基調講演に来ていたみたいなので余計にややこしかったりして。
(ちなみにTD-SCDMA産業連盟には中国の上場企業かそれに類する規模の企業でなければ参加できない。産業連盟は政府機関であり、中国が世界を牛耳ろうとしているTD規格の舵を取っている。(ちなみに現在中国の携帯人口は世界ダントツ一位の7億人で毎月700~800万人の規模で増えているという。そのシェアの70%をもつのは中国移動(China Mobile)というキャリアで、ちなみにここの香港市場での時価総額はトヨタの1.5倍にものぼり、HSBC(香港上海銀行)よりも大きいフォーブスの世界トップ企業にも名を連ねる大企業である) この中国3G案件は、私が先日設立したBMWT Internationalという会社の本業に直結する話で、それに関する商談も今回の訪問目的の一つである。)
マーベル社ブース概観

さて、マーベル社ではご覧の通り実際に触れる実機の展示は少なかったが、Smartbooksという名目でタブレット機を展示しており、その中に私が探している電子ブックリーダーもあった。基盤も展示してたのは面白かったが、想像していたとおり電子ブックリーダーの基盤はネットブックよりもはるかに簡単にできているようだ。またTDパートナーなので3Gの搭載には問題ないようだ。

マーベルのリーダー「QUE」

マーベルのリーダー「QUE」

Marvell Smartbook2

Marvell Smartbooks

Smartbooksの基盤
その次に私が向かったのはASUSTEKのブース。ここでは去年噂になった超激安の2画面型電子ブックリーダーが展示されてるはず、と思ったが展示されていなかった。そこで、担当を紹介してもらうことになった。この辺り普通のプレスとは違い実際に商談につながる案件をもっているビジネスマンの役得でもある。(これはSONYブースでの取材に対しても活かされた)
ASUS Computer International (Fremont, CA)のMichael Wang氏(役職はNotebookセールス部門のField Sales Specialist)によると市場から羨望のまなざしを浴びている同社の2画面電子ブックリーダーはまだ市場からのフィードバックをもとに開発を続けているところであり、具体的なリリーススケジュールは明らかにできないとのこと。私は以前自作PCの市場にいたこともあり、ASUS社の技術には一目おいている。この業界においてやはり良質なマザーボードを作れるメーカーほど信頼できるものはない、というのが私の持論だ。(なので私が買うのはASUSかACERといった台湾メーカーのPCに偏る傾向があり、唯一の例外はリブレットからお世話になっている東芝だけである) コスメティックの問題さえきっちりすることができれば、同社のリーダーは先駆けて2画面を出しているEntourage社の物よりも優れたものになるに違いない。しかしタブレット機との棲み分けという課題は残るであろう。3G規格への対応は両方とも必須となってくるので、後はキャリアとコンテンツの争奪戦が繰り広げられるのは言うまでも無い。

少し予断になるが、海外在住の日本人として歯がゆく思うところは、日本におけるいわゆるアルファブロガーの少なさと社会の理解度の低さである。何より今のメディアはあまりに多様化してかつスピーディに展開する電子機器やオンラインマルチメディア、あるいはハイパーメディアといった先進的な業界の流れについていけていない。先日紹介したBOXEEの件などもそうだが、日本が独自規格を市場で推進している間に、グローバルで歩調を合わせようとする他の国際企業との足並みが全く揃わず、結果として市場で必要とされる情報も異なる。これによりプレス記者が追いかける情報も変わってくるので、結果日本のプレス勢が追いかける情報と例えば北米の商業ブロガーが追いかけるネタは違ってくるかも知れないし、何より同じトピックを扱っていても背景となる情報が全く異なるので同じような記事は書けず、結果として日本の今のメディア市場にある海外のニュースに関連した記事はほとんどが海外のレビューなどの焼き直し(あるいは単なる翻訳)か、日本市場のみを視点とした分析にとらわれ、結果として日本市場など目にもかけていない海外企業の視点をまったく理解することができないで終わる、ということにつながりかねない。こういう事態を解決するために業界事情に詳しいアルファブロガーをもっと多く育成し、海外に出させて視野を広げさせる体制を構築することも一つだし、あるいは海外在住の日本人ともっと密な連携を取るべきだと思う。(例えば、電子ブックリーダーのサイズを写真で伝えようにも、キンドルを持ってきて実際に比較して写真を取っていたのは私だけだった。ほとんどの記者の方はキンドルを見たことも触ったことも無く電子出版について取材をしようとされてるのではないか)

例えば私が見るCESは単なる商品の展示会ではない。CESは(今のところは)世界一の経済大国であるアメリカで一番大きな家電ショーである。ここに出展する企業は世界に向けてどのように自社のブランドと製品をアピールしていくのか、ということをデモンストレーションしているわけである。これはつまり、北米のみの展開に関わらず世界的な市場を今どのように捉えて比重をどう移そうとしているのか、デザイン面のトレンドをどう捉えているのか、競合との違いをいかにくっきり自社のブースに反映させることができるか、そういう話である。なので、このショーには毎年来ないと違いが分からない。本当に単純な憶測になってしまうが、日本のメディア(ニコニコ動画は生中継をするようだが)や企業がほとんど姿を見せていないのは去年のショー(私は来なかったが)が面白くなかったので費用対効果が低いと見られたからではないかと思う。しかし、今年のCESはすごい活気である。これは不況を背景に、世界的に生き残った企業がこれからシェアを拡大するための意気込みが伝わってくる展示会になっているからだ。また去年や一昨年のようにどこにいっても同じ商品が並んでいるということはなく、展示内容が多様化している(もっとも3DTVや3G通信、スマートフォンといったトレンドはもちろんある)のも今年の特徴だ。私は過去に何度もこのショーに来ているが、間違いなく今年が一番面白い。
減少した日本人に比べて、会場でリードを取っているアジア人はSAMSUNGを中心とした韓国陣営であり、それに大規模な新規出展をスタートした躍進する中国陣営、という構図になっている。本当に残念なことだが、いくつかの日本の古参企業に関しては相変わらず単なる展示会と割り切ってブースを出せばいいという気分で臨んでいるのがミエミエで、立ち寄る気もしない。

あとこれも電子出版には関係ないが、今年はこれまでよりも会場に色を添えるコンパニオンの服装や露出が派手になっており、背の高い欧米人コンパニオンが非常に多いように思った。これはグローバル経済の影響でロシアや東欧のスタッフ派遣が増えているということを示しているのかも知れないし、大金を出している中国系企業の嗜好が単純に反映されているだけなのかも知れない。いずれにせよ、本来は派手なE3ショーに比べてCESはどちらかというと地味だったのだが、今年はプレス室にいるせいもあるのか、そういうことにも気がついた。
(続く)

CES2010

年の初め恒例のCES(Consumer Electronics Show)に一年ぶりに参加。
もうショーの視察自体は5,6回目だと思うが、今回はこの意力ブログのブロガーとして、プレス参加を認められた。プレスパスには通常の「Press」以外に「Analyst」など複数の種類があり、IT関連のショーらしく、「Blogger」というパスがあり、選定基準をクリアーするとパスの受給が認められる。私もGoogle Analytics の資料を持参し、無事パスをもらうことができた。今回は日本のポップカルチャーを世界に紹介する雑誌「POPJNEO」を出版しているいっちーこと市村恭一さんが同行してくれた。今回の視察のメインはもちろん電子ブックリーダーだ。

到着後すぐに、メインホールであるCentral Hallで視察を開始。今年は参加者はそれほど多くないが、明らかにアジア人の中でも中国人が増えている。これまでのようなベンダーとしての参加だけではなく、買い付けに来ている人も多いのではないだろうか。基調講演のスピーカーの一人も中国の家電メーカーの一人だ。ブースとしてはSAMSUNGのブースが非常にいいデザインで好印象だった、また同社が展開している製品ラインアップも非常に洗練されていてすばらしい。もはや日本のメーカーもこれに追いつくのは一苦労だと思う。さすがにこの短期間で世界2位の携帯メーカーに登りつめたメーカーである。(ちなみに3位のモトローラももうすぐ4位のLGに抜かれそうだというから韓国勢の国際市場での強さが伺える。

また後ほど画像をアップするがSAMSUNGの電子リーダーはサイズもいろいろあって、コスメティック(仕上げ)も非常に良くできていると思った。開発のメインエンジニアの男性からいろいろ話を伺うことができた、3G対応バージョンのラインアップもあり、私が進めている中国市場に対しての案件を相談するために営業担当を紹介してもらうことになった。
SAMSUNGリーダーとKINDLE2のサイズ比較

SONYのDAILY EDITIONは1月8日にリリースされるという。これもなかなかいい仕上げだと思った。今回はプレスということで、両社と取材をして写真を取る事や、同時に商談の話などもでき、非常に有意義である。(おかげでこうやって、少しの合間にゆったりとしたプレスルームからエントリーを書くことができる) SONYのリーダーは今のところ日本での展開は考えられていないらしく、フォントは欧米フォントのみである。コンテンツの収集に関しては独自の動きもいろいろあるそうで、当社(LMDP)のコンテンツをSONYストアで扱ってもらうこともできそうな感じであり期待がもてた。日本メーカーではSHARPも電子ブックリーダーに参戦を表明しているが、先行者のSONYにも是非頑張ってもらいたい。

日本の企業は展示自体も参加者もかなり減っていると感じたが、PANASONICのブースはなかなかよかったように思う。COBYも頑張っていると感じたが、電子フォトフレームやネットブックなどは大量に出展されているにも関わらず電子ブックリーダーが無かったのが残念だ。

またブロガーのパスをもっている人が少ないので、なんとなく親近感があり、世界中のアルファブロガーと交流をもつことができそうな雰囲気だ。(続く)

先日取材を受けた日本経済新聞の記者の方から、1月4日付けで日経産業新聞に私の取材記事が掲載されたという連絡があった。日経産業新聞は日経グループ紙の中でも個人的にはかなり好きな新聞であり、製造業にいた時には企画や開発の面で参考になったことが多かった。この点で紙面に何らかの形で貢献でき、かつそれが閉鎖的な出版業界が電子出版に対する意識を変えていく風穴を開けることにつながっていけば嬉しい。

送ってこられた添付記事を確認すると、確かに社名も私の実名もきっちり載っていた。それほど大きな記事ではないが、インパクトは大きかったみたいでブログへのアクセスも急速に伸びている。取材の問い合わせも最近急にあちこちから入るようになったし、やはり今年は電子出版元年となるのであろう。これまではあまりメディアへの露出というのは控えるようにしていたのだが、電子出版2.0の第一人者という自負のもとにこれからは積極的に取材などにも応じていきたいと考えている。これには大義がある。それはいわゆる垂直統合型のモデルでは、他のビジネスモデルにまして上流にいる「モノづくり」をしている人間のアイデアが、下流にいる人間の行動と潜在的な可能性を抑止することにつながってしまうからである。つまり電子リーダーを作っている人たちの意識を変革していかなければ、私が意図しているクリエーター支援、ユーザー作成のコンテンツの増加による電子出版市場の裾野開拓という目標が達成されていかないのだ。(かつてのMP3プレーヤー市場を想起して頂きたい) そういう意味で現在抱えている某PCメーカーとのコラボによる電子ブックリーダーのODM開発のプロジェクトなどはまさに、願ったり叶ったりの状況である。今アマゾンが手薄なアジア市場は莫大な人口を抱えている市場であり、私の秘策でこの市場で覇権を握ることができると考えている。そしてそこから欧米のユーザーを取り組んでいくのだ。やれ、リーダー市場はレッドオーシャンだとか、パブリックドメインがどうだとかこうだとか、そういう話にこの莫大なポテンシャルをもつ市場を限定させていく必要はまったくないのだが、まだまだ一般的にはそういうメディアのありきたりな論調がまかりとおっている雰囲気がある。横文字文明の企業が複雑な漢字文明の市場に取って入るのは容易なことではない。そしてアジアで大量の流行コンテンツを有しているのはやはり日本なのだ、日本こそコンテンツ文化の旗手としてまずはアジアで、そして欧米に対してリーダーシップを取っていくべきだというのが私の持論であるし、他の極東アジア諸国の方々と会話をした経験からも恐らくそれを嘱望していると思う。(極東アジアの島国が世界第二位の経済大国に登りつめたその実績は、アジアの諸国のいわば誇りである。これからは経済的には落ちていく一方だと思うが、文化的に日本は先進国家としての振る舞いを続けていくことで当面はその存在意義を確固たるものにできるはずだ)

去年から電子出版市場をにらんできた私に言わせると、市場は間違いなく拡大の一途であり、電子出版はコミュニケーションやいわゆる「表現の自由」を強力に、かつボーダレスに実現する可能性を帯びている。例えば、今月の当社のコンテンツの売れ行きがそれを如実に物語っている、元日に家からネットで売上を確認した際に驚いたのだが1日だけで先月の売上の7分の1くらいのセールスが立っていた。昨日は仕事始めだったが、それまでにも売上は順調に増加し、本日の時点でなんと対先月比で35%近い売上になっている。データは嘘をつかない。またこれについては、現在コンテンツ案が列を成して待っている状況で、コンテンツの数が先月から比べてほとんど増加していないという背景もある。(それでも売上が伸びるのだから、今アイデアとしてあがっている数千のコンテンツがキンドルストアを始めとするオンライン書店の書棚に並ぶ日が待ち遠しくて仕方が無い)
これから市場が成熟していくにつれて、他にも市場ができてくるに違いないが、当社はコンテンツホルダーとしてそれぞれのストアに展開していくことができる。売上は累乗増加となっていく。自前の電子ブックリーダーを開発する意図も、そこに我々のような出版社がいることのメリットがとんでもなく大きいからだ。(ハード開発の減価償却はどうするんだという声も聞こえてくるかと思うが、勿論これについても背後のプランとして世界最大の市場に展開する案がきっちり練りこまれている、提携先となる企業も世界一の携帯キャリアである。世界一の人口を要する中国市場以上にブックリーダーを販売できる市場など存在しえない) 今月日本に行って、メディアの取材のみならずコンテンツ提供およびプラットフォーム提供のパートナー(中には超大物もいて、この方とのコラボを私は嘱望している)と会う予定で現在スケジュールを調整しているのだが、徐々に全貌が明らかになる日が近づいており待ち遠しい限りだ。

少し話はそれるが、巷では(WSJをソースとする)アップルが近日公式リリースするとされている新型タブレット機器についてのニュースが持ちきりだ。デザインはかっこいいが、値段が1000ドル以下とかなり高いものになるとか。私は現時点でこのようなタブレット機がどれだけ市場で売上を上げるかについてはまだ明確なアイデアをもっていない。というのも、昨今盛り上がっているネットブック (もっとも常時ネットにつながらないいわば「似非ネットブック」も多いのだが)の市場が熟成する前にこのタブレットとぶちあたってどちらかが消えてしまうのではないかという懸念があるからだ。大型タブレットは持ち運ぶには携帯電話よりもかなり不便であるので、常時持ち歩くスタイルにしようとするともっているカバンが変わるなどライフスタイルの変化を余儀なくする場合があるかも知れない。また、iPhoneユーザーが並行してタブレットを使い始めると、なんとなく使用目的が一部重複するようにも思うし、意外に便利であれば今度はネットブックだけでなくラップトップ市場まで潰してしまうのではないか。デスクトップは最近アメリカで流行しているBoxeeなどの影響で、文書作成作業目的以外には使われなくなってくる傾向がある。(すでにHDTVとインターネットの融合はかつてMSが狙っていた「Media Center」の地位を完全に奪いつつある。Apple TVのハックツールであるATV FlashとBoxeeの組み合わせはTVでTwitterやFacebook、あるいはiTunes以外のメディアセンター(VEOH、JOOSTやNetflixなど)へのアクセスを容易なものとし、何より操作性があの単純なアップルTVのリモコンでできてしまうほど快適なのだ)いずれにせよ、このタブレットPCならぬタブレットMacにも電子出版機能が搭載されるというから、こちらも期待できる。(個人的な希望としてはApp Storeとは別枠でPublisher枠を設けてもらいたいし、印税をAmazonのそれ(35%)よりは高いものにして欲しいと思っている)

こういう動きの中、今年もベガスで開催される恒例の全米最大の家電ショー(CES)では大量の電子ブックリーダーが展示されているようなので、私も少し視察にいってみることにした。一昨年にはMSのSurface以外に目新しいものがなかったので、昨年は行くのをやめたが、今年は少し楽しみである。ギリギリでもまだ取れるホテルがあることからすると、今年もまた入場者数は減少しているんではなかろうか。

現地からも写真などでレポートをお届けしようと思うので、興味がある方は期待して頂きたい。(現地での取材にも応じます)

取材のお申し込みについてはこちらまでどうぞ。

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